7月19日の明治安田J3リーグ第21節で、ガイナーレ鳥取とアスルクラロ沼津が対戦した。立ち上がりに沼津が先制点を奪ったが、すぐに追いついた鳥取が前半のうちに逆転し、後半に2点を追加して今季リーグ戦最多の4得点。そこから沼津も2点を返して粘ったものの、逃げ切った鳥取がホーム6連勝とした。

上写真=沼津が先制した後は鳥取の時間帯が長く続いた。終盤は沼津が押し込んだが1点差で逃げ切り(写真◎石倉利英)

■2025年7月19日 J3リーグ第21節(@Axis:観衆2,107人)
鳥取 4-3 沼津
 得点:(鳥)丸山壮大、棚田遼、三木直土、河村匠
    (沼)鈴木輪太朗イブラヒーム、川又堅碁、森夢真

「4点取れたことを評価したい」

 立ち上がりから鳥取がボールを支配して攻め込むが、先制したのは沼津。13分、DFルーカス・セナがCKをニアサイドに送ると、FW鈴木輪が下がりながらヘッドで合わせ、Jリーグ初得点で均衡を破った。

 しかし鳥取も16分、沼津の最終ラインでのパス回しにプレッシャーをかけてGK渡辺のミスを誘い、拾ったDF丸山が右足で決めて同点。31分にはMF金浦がプレッシャーをかけてボールを奪い、拾ったFW棚田がドリブル突破からJリーグ初得点を決めて逆転した。

 後半に入っても鳥取は主導権を渡さず、54分にMF小澤の左からのセンタリングを、FW三木がヘッドで決めて3点目。56分には三木のクロスをMF河村がヘッドで決め、4-1として一方的な展開になるかと思われた。

 だが沼津も途中出場の選手が流れを引き寄せ、67分にFW川又がヘッドで決めて息を吹き返す。後半アディショナルタイムの90+2分にはFW森が川又とのパス交換から左足シュート、鳥取DF二階堂がタックルで触ったボールがニアサイドを抜け、1点差まで追い上げた。

 なおも攻める沼津は90+4分、左からのクロスのこぼれ球をエリア内中央からFW白輪地が右足で狙ったが、上に外れて同点とはならず、鳥取が1点差で逃げ切ってホーム6連勝。大勝ムードから一転、最後は冷や汗をかいたが、林健太郎監督は「4点取れたこと、今年(リーグ戦で)一番多く得点できたので、そこを評価したい」と語った。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK高麗稜太、DF丸山壮大(87分:伊川拓)、大嶋春樹、二階堂正哉、温井駿斗、MF小澤秀充、東條敦輝(70分:永野修都)、金浦真樹、河村匠(78分:普光院誠)、FW棚田遼(70分:富樫佑太)、三木直土(78分:半田航也)

・沼津:GK渡辺健太、DF三原秀真、井上航希、中村勇太、ルーカス・セナ、MF渡邉綾平、柳町魁耀(59分:森夢真)、渡井翔琉(HT:鈴木拳士郎)、徳永晃太郎(82分:佐藤尚輝)、向井ひな太(59分:白輪地敬大)、FW鈴木輪太朗イブラヒーム(59分:川又堅碁)


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