上写真=リーグ戦では1試合で控えメンバーに入ったのみ。松本はJリーグデビューに向けて日々練習に励む(写真◎石倉利英)
「次に向けてやっていくしかない」
九州サッカーリーグ所属のヴェロスクロノス都農との1回戦は、激しい雨によってピッチの一部に水が浮く難しいコンディションとなった。20分に先制された鳥取は67分、最終ラインでパスをつなごうとした松本がピッチに足を取られ、ボールを奪われてしまう。そこから一気に攻め込まれ、0-2とされる2失点目を喫した。
最終ラインからパスをつないで前進するのがチームの狙いとはいえ、「いつもと違うサッカーになってしまっても、割り切って(ロングパスを蹴るなど)やるべきだった」と振り返る。その後に1点を返したが1-2で敗退となり、「0-1の状況で判断ミスをしてしまったのがすべて」と悔やんだ。
それでも「以前は、すぐ前に蹴ってしまっていて、いまは相手を見てマイボールにすることを意識している。変わりつある中でミスになってしまいましたが、今後もトライしていきたい」と今後を見据える。責任を痛感しつつも「悔しいですが、次に向けてやっていくしかない」と言葉に力を込めた。
サンフレッチェ広島ユース、桐蔭横浜大を経て加入した今季、明治安田J3リーグでは前節で初めて控えメンバーに入ったが、Jリーグデビューは果たせていない。最下位で苦しむチームを浮上に導くためにも、さらなる成長と出場機会を追い求めている。
5月31日の次節はホームで、首位の栃木シティと対戦する。背番号17のルーキーは「自分自身が変わらないと、チームに貢献できない。早くリーグ戦のメンバーに絡んでいきたい」と、強い決意をにじませながら語った。
取材・写真◎石倉利英