ガイナーレ鳥取DF永野修都がチームの危機を救う素晴らしい働きを見せた。5月3日の明治安田J3リーグ第11節・FC琉球戦で、決定的なピンチで見事なクリア。味方と相手選手が近くにいて選択肢が限られているシチュエーションで、瞬時に状況を判断して失点を回避し、完封勝利につなげた。

上写真=42分、こぼれ球が鳥取のゴールに向かって転がったが、永野(右端)が左足でクリアしてピンチを逃れた(写真◎石倉利英)

■2025年5月3日 J3リーグ第11節(@Axis:観衆2,196人)
鳥取 2-0 琉球
 得点:(鳥)三木直土

「少し上に蹴った」

 32分にFW三木直土が先制点を奪った鳥取は、42分に大きなピンチを迎えた。琉球のクロスにGK高麗稜太が飛び出したものの、キャッチできずファンブル。こぼれ球がゴールに向かって転がり、ゴールラインを割りそうになったが、琉球FW成田安里と鳥取DF二階堂正哉の後方でカバーに入っていた永野が、何とか左足でクリアして難を逃れた。

 押し込もうとする安田を二階堂が懸命にブロックしており、どちらかに当たれば失点となる可能性が高い状況を踏まえて「少し上に蹴った」という。「GKが出た後のカバーは意識していましたが、とにかく外にかき出すことを意識しました。時間がない中でも、蹴る方向などをうまく判断してクリアできたと思う」と振り返った。

 後半に追加点を奪った鳥取は2-0で勝ち、今季2勝目で最下位を脱出。「ずっと勝ちがなかったので、ようやくホームで2勝目を挙げられたことに関してはホッとしています」と語る反面、「まだ順位が下であることは変わらないので、気持ちを切り替えて、次の試合に向かっていこうと考えている」と続けた。

 自分のプレーについても「後半にクロスの対応で少しマークを外してしまい、ピンチになるシーンがありました。無失点で終えられたのはよかったですが、1試合を通してすべて完璧だったかと言われると、そうではない部分もあるので、そこは課題」とコメント。中2日での連戦となる次節、アウェーでのSC相模原戦に向けて「中2日で短いですが、しっかり改善できるようにしたい」と気持ちを引き締めていた。

取材・写真◎石倉利英


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