上写真=42分に先制点を決めた半田(18番)にチームメイトが笑顔で駆け寄る。今季チーム初、自身加入後初得点だった(写真◎石倉利英)
■2025年3月2日 J3リーグ第3節(@Axis:観衆2,086人)
鳥取 1-1 八戸
得点:(鳥)半田航也
(八)音泉翔眞
「流し込むだけだった」
待望の瞬間は42分だった。DF温井颯斗の縦パスをMF小澤秀充が追い、八戸MF音泉翔眞の背後から前に出て折り返す。GK大西勝俉が前に出てきた八戸ゴール前はがら空きとなっており、半田が右足で難なく蹴り込んだ。
ブラウブリッツ秋田からの期限付き移籍で加入したストライカーが、「あの形はチームとして狙いの一つ。ヒデ(小澤)が抜け出して、ゴールが空いていたので、流し込むだけだった」と振り返る加入後初得点。開幕2試合で無得点だった鳥取の今季チーム初得点でもあり、「うれしかったですし、みんなで喜ぶのは最高だと思ったので、もっと積み上げていきたい」と喜んだ。
開幕2試合は控えからの途中出場で、この日が初先発だった。「FWに求められているのはゴールなので、とにかくファーストゴールを決めることと、チームのタスクを遂行することを意識して試合に臨んだ」と語ったように、前線で体を張ってボールを収め、守備でも奮闘。前半の鳥取は良い形が少なかっただけに、貴重な働きの先制点となった。
だが鳥取は53分に失点。半田が63分に交代で退いた後もチャンスを生かせず、1-1の引き分けで今季初勝利はお預けとなった。チームの初得点を「非常にポジティブ」と振り返った一方、「勝ちたかったという思いがあります。戦術的な部分でちょっとズレがあったりしたので、そういったところを修正して、次節で勝てるようにやっていきたい」と今後を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英