ガイナーレ鳥取DF牛田援が、10月13日の明治安田J3リーグ第32節・いわてグルージャ盛岡戦でリーグ戦初のメンバー入り。だが最後まで出場機会は訪れず、Jリーグデビューはお預けとなった。今季加入したルーキーは自らの課題に目を向け、デビューとチームの底上げに向けて、より大きな成長を誓っている。

上写真=岩手戦でウォーミングアップエリアから試合を見つめる牛田。最後までピッチに立つことはできなかった(写真◎石倉利英)

「ベンチ入りしたからには出たかった」

 就実高(岡山)、環太平洋大を経て今季加入したルーキーの牛田は、4月の天皇杯鳥取県代表決定戦で公式戦初のメンバー入りを果たし、76分から交代出場。これが唯一の公式戦出場で、リーグ戦はメンバー外が続いていたものの、ついにチャンスをつかんで控えメンバーに入った。
 
 鳥取は2-1とリードして終盤を迎え、岩手はパワープレーで攻めてきた。すでに4人の交代は終わっており、最後の5人目で出場があるかと思われたが、別の選手が出場。Jリーグデビューはお預けとなり、「ベンチ入りしたからには出たかった」と率直な思いを口にした。

 それでも「続けていくしかない」と強い決意を口にした。「最近、周りからの評価も上がってきたし、続けていくことが試合に出る・出ないに関係なく大事なこと」と語り、「試合に出ていない選手がもっと頑張って、チームの底上げにつながるようにしなければいけない」と続けた。

 初めてチームバスに乗って会場入りし、試合中はピッチ横のウォーミングアップエリアで体を動かしながら出番を待ったが、すぐ目の前にある夢の舞台に立つことはできなかった。そこに近づくためには「スタッフや周りからの信頼が、まだ足りていないと思う」と自覚している。

 信頼を得るために「誰にでもできること、もっと練習から声を出すことや、体を張って守ることを意識しなければいけない」と感じているという。利き足の左足から繰り出す正確なキックなどの特徴だけでなく、「プラスアルファで、そういうことを意識してやり続けていくことで評価も上がると思う。続けていきたい」と未来に目を向けていた。

取材・文◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.