上写真=古巣の鳥取戦で先制点を決めた田口。今季リーグ戦9得点はチーム最多だ(写真◎石倉利英)
■2024年6月22日 J3リーグ第18節(@Axis:観衆1,135人)
鳥取 2-4 岐阜
得点:(鳥)田中翔太、小澤秀充
(岐)田口裕也、新垣貴之、荒木大吾、山内寛史
「やっぱり鳥取は思い入れがある」
先制点は52分、岐阜が敵陣でボールを奪ったシーンから始まった。パスを受けた田口はFW藤岡浩介に預けると、そのままエリア内へ。「藤岡選手が自分で打ってもいい状態で、僕は中に入りましたが、藤岡選手に「前半もお前しか見ていなかったから、入ってこい」と言われていたので。信じて入っていったら、合わせるだけというボールをくれた」というアシストから、右足ダイレクトでゴール左に決めてネットを揺らした。
四日市中央工高(三重)から2020年に鳥取に加入し、2023年までプレーした古巣のスタジアムで決めたゴールを「やっぱり鳥取は思い入れがあるので、点を取りたい気持ちがあった」と振り返る。チームは4-2で勝ち、「今日はすごく良い形でゲームが進んでいて、どこかでワンチャンスあると思っていたので、それを決め切って勝てたのは大きい」と納得の表情を浮かべた。
今季の岐阜は第7節までの5勝1分け1敗から一転、第8節以降は4分け5敗と失速していたが、前節は田口の先制点もあって久しぶりの勝利を収めていた。2試合連続ゴールのストライカーは「前節の勝利は、内容は正直、良くなかったのですが、どんな形でも勝ったのは大きかった」と勝利の意義を強調し、「今節は内容を伴った勝利で、3点取ってから(2点を返された)、というところがありますが、それまでは良かったと思うので、こういう試合を続けてやっていきたい」と今後を見据えた。
今季リーグ戦9得点はチーム最多。2021年に鳥取で記録した9得点と並ぶキャリア最多タイとなり、まだ半分以上シーズンが残っていることを考えると、さらに上積みしたい状況だ。強化部スタッフと話し合って設定した当初の今季目標は2ケタ得点だったが、現在は上方修正して「15ゴールに変えている」と明かし、「1年目から2ケタ得点を掲げてやってきたので、早く達成して、15ゴールを超えたら、もっと上を目指したい」と量産を誓っていた。
取材・写真◎石倉利英