上写真=西山の出場停止を受けて徳永をアンカーで起用した戸田監督(中央)。勝利をつかむために万全の準備を整えていた(写真◎石倉利英)
■2024年5月19日 J3リーグ第14節(@Axis:観衆1,589人)
鳥取 0-3 相模原
得点:(相)加藤大育、牧山晃政、伊藤恵亮
「できるという確信があった」
今季リーグ戦最多の3得点を奪い、敵地で完封勝利。戸田監督は試合後の会見で「今日勝ったら、この話をしようと思っていたことがあって」と自ら切り出した。
「中盤のセンターでプレーした6番の徳永と、今日は出場停止でここに来られなかった西山がいます。前節、西山がイエローカードをもらって(警告累積で次節が)出場停止になった瞬間に、もう次のことを考えました。自分は、徳永をあの(西山の)ポジションで起用したいと考えて、オフの間に彼には、そのことを伝えて、理由を伝えて。もともとアタッキングの中盤の選手なので、いまのポジション(アンカー)は全然なじみがないと思うんですけど、僕にはできるという確信があった」
開幕から全試合に出場していた西山が5月6日の第13節・Y.S.C.C.横浜戦で警告を受け、鳥取戦は出場停止となった。だが翌週はリーグ戦がなく、12日に天皇杯神奈川県予選(神奈川県サッカー選手権大会)決勝で桐蔭横浜大と対戦する予定だったため、「Y.S.C.C.戦から天皇杯、ここ(鳥取戦)までを2週間のプロジェクトで考えて、取り組んできた」(戸田監督)という。
西山の出場停止はリーグ戦のみで、桐蔭横浜大戦はプレー可能だったが、控えに入っただけで出場機会はなく、代わりに徳永がアンカーで先発した。「これまでずっとチームを支えていた西山は、天皇杯の試合に出さなかった。今日の試合(鳥取戦)までを1クールで考えたとき、徳永をあのポジションでプレーさせて試合の流れを学習させて、自信をつけさせて、今日までつなげたかった」との指揮官のプランで、徳永は76分までプレーして経験を積み、試合も5-0で勝利を収めた。