上写真=プロ1年目で前節までリーグ戦21試合に出場している東條。残り4試合での勝ち点上積みを目指す(写真◎石倉利英)
「もっと大胆に取りにいってもいい」
鳥取は前節、いわてグルージャ盛岡とアウェーで対戦して1-1の引き分け。74分に先制しながらも76分に追い付かれ、勝ち点1に終わった。
これで第32節から3試合続けて先制しながらも、2分け1敗と未勝利が続いている。第33節で先制点をアシストしている東條は「先制後に2点目が取れていない。意識していなくても、気持ちが引いてしまっているところがある」と指摘。勝利につながる追加点に向けて「もっと大胆に、もう1点を取りにいってもいいと思う」と自らの考えを語った。
次節で対戦する長野を率いる髙木理己監督は、鳥取U-18時代の2年時と3年時の監督。当時を振り返って「理己さんは自由にやらせてくれました。2列目でプレーすることが多かったので、ライン間でパスを受ける自分の良さを引き出してくれた」と感謝する。卒業後は国士舘大に進んで力を伸ばし、クラブ史上初めてU-18から大学を経由して鳥取でプロとなった。
髙木監督は今季開幕当初はFC今治の監督を務めており、鳥取がアウェーでの第11節で対戦したときは試合後に言葉を交わしたという。その後に髙木監督は今治の監督を解任され、長野の監督に就任。今季二度目の恩師との対戦を迎えることとなった。
7位の鳥取は残り4試合で、J2昇格圏内の2位・鹿児島ユナイテッドFCとの勝ち点差が9。苦しい状況となったが、ホームでの最終節で鹿児島との直接対決があるだけに、まずは今節で希望をつなぐ勝利を目指す。東條も「1点じゃなく、2点、3点と取って勝ちたい」と力強く語り、4試合ぶりの勝利へ気持ちを高めていた。
取材・写真◎石倉利英