上写真=鳥取がYS横浜を下してホーム3連勝、連敗を止めた(写真◎石倉利英)
■2023年9月9日 J3リーグ第26節(@Axis:観衆1,661人)
鳥取 2-0 YS横浜
得点:(鳥)富樫佑太、田中恵太
両チームのGKが好プレー
鳥取地方はキックオフ30分前から細かい雨が降り始め、前半途中には本降りに。ハーフタイムにはやんだものの、スリッピーなピッチ状態で試合が進んだ。
開始1分過ぎ、鳥取はエリア内のこぼれ球にFW富樫が反応すると、これを防ごうとしたYS横浜GK児玉のプレーがファウルとなってPKを獲得。富樫が自らキッカーを務めたが、中央を狙ったチップキックは児玉に防がれた。
それでも鳥取はその後も押し気味に進め、13分に先制点を奪う。9月7日に来季の新加入とJFA・Jリーグ特別指定選手への認定が発表されたばかりながら、いきなり先発出場した東海学園大在学中のMF常安が、味方とのパス交換から相手をかわして右から鋭いクロス。これを富樫がヘッドで合わせ、PK失敗の汚名返上となる先制点を決めた。
YS横浜も20分、相手のミスを突いてボールを奪ったFW道本が、ドリブルから右足で狙うも、鳥取GK糸原のセーブに遭う。さらに攻め込む場面もあったが、大きなチャンスを作るには至らなかった。
後半は鳥取が攻撃の圧力を強め、多くのチャンスを作り出す。57分にはMF小澤が左サイドを突破、中央に出したパスを交代出場のFW吉井が狙ったが、児玉が好セーブ。このプレーで得たCKのこぼれ球をDF文がミドルシュート、鋭いボールがゴール左下をとらえたが、これも児玉がファインセーブで防いだ。
それでも攻め続ける鳥取は、72分に左CKを獲得。MF普光院がエリア外中央に浮き球を送ると、待ち構えていたDF田中が右足ボレーで合わせ、鮮やかにファーサイドに突き刺すスーパーゴールでリードを広げた。
その後はYS横浜も反撃に転じ、CKからFWピーダーセンがヘッドで狙うなどの決定機を作ったが、鳥取はGK糸原の好セーブでしのぎ、2-0で完封勝利。ホーム3連勝として連敗を2で止め、増本浩平監督は「連敗していた中で出た課題を、しっかり選手が表現してくれた良いゲームだった」と評価した。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・鳥取:GK糸原紘史郎、DF田中恵太(87分:石井光輝)、増谷幸祐、鈴木順也、文仁柱、MF世瀬啓人、普光院誠、牛之濵拓(90+1分:田村亮介)、常安澪(HT:吉井佑将)、小澤秀充(90+6分:丸山壮大)、FW富樫佑太(87分:髙尾流星)
・YS横浜:GK児玉潤(87分:坂本順平)、DF柳雄太郎、DF二階堂正哉、花房稔、MF古賀俊太郎(64分:小島秀仁)、中里崇宏、冨士田康人、FW大嶋春樹(75分:沼田皇海)、佐藤大樹(75分:ピーダーセン世穏)、萱沼優聖(75分:ロリス・ティネッリ)、道本大飛