上写真=前節、5試合ぶりにメンバー入りして途中出場した遊馬。次の出場機会に向けて精力的に練習に取り組む(写真◎石倉利英)
「ゴールでどれだけ貢献できるか」
カターレ富山とアウェーで対戦した第13節で、遊馬は74分から交代出場。左サイドハーフで先発していたFW富樫佑太との交代で同じ位置に入り、金鍾成監督などスタッフには「自分の特徴であるゴール前に入っていくプレーで、どんどんゴールを狙っていけと言われていた」という。
出場した時間帯は劣勢だったこともあり、「ベンチから流れを見ていて、押し込まれていたので、周囲と話しながら、守備では無失点に抑えることも考えていた」と明かした。自身はシュートゼロと見せ場を作れなかったものの、鳥取は6試合ぶりに無失点に抑えて0-0で引き分け、勝ち点1を持ち帰っている。
昨季限りでJFLを退会して解散したFC神楽しまねから、練習参加を経て加入。リーグ開幕戦から第8節までは控えメンバーに入り、途中出場の機会もあったが得点を奪うことはできず、第9節からは4試合続けてメンバー外となった。
この間、5月28日の第11節はFC今治とのアウェーゲームだった。練習拠点の鳥取県米子市からは車で約3時間の距離で、清水恭孝コーチの車に同乗して現地へ。「チームがどういう状況なのか、次にチャンスが来たときに、どんなプレーできるかを見ながら、一緒に戦えたらと思った」と明かした考えとともにスタンドで観戦し、悔しさを次へのエネルギーとした。
その試合に0-3で敗れた鳥取は、次の試合もFC岐阜に敗れたものの、富山戦の引き分けで連敗はストップ。久しぶりに出場機会を得た遊馬は、チームの現状を「自分も含めて前線の選手がゴールを決め切れていない。まずゴールを意識して、守る時間帯は全員で意思統一して守る。全員の考えを同じ方向に向けなければいけない」と指摘。その上で「自分としては、ゴールでどれだけ貢献できるかを一番に考えている」と言葉に力を込めた。
6月17日の第14節では、ホームでギラヴァンツ北九州と対戦する。激しいポジション争いに向けて「やるしかない」と強い決意を示したストライカーは、「練習から、どんなポジションでもプレーできるところを見せて、アピールしなければいけない。(メンバー争いに)割って入っていきたい」と強調した。
取材・写真◎石倉利英