上写真＝デビュー戦は6-1の勝利という結果に終わった高麗（写真◎石倉利英）
「ちょっと硬いなと自分でも分かった」
西武台高（埼玉）、拓殖大を経て今季加入した高麗は、明治安田生命J3リーグでは第7節までに3試合のベンチ入りがあるものの、これまで出場機会なし。中国リーグに所属するYonago Genki SCとの天皇杯鳥取県代表決定戦で先発することになり、試合前は「緊張していました」と笑った。
「ウォーミングアップのときに、ちょっと硬いなと自分でも分かった」と振り返る。それでも「良い緊張感に変えていこうとダルさん（金鍾達GKコーチ）に伝えてもらっていたので、良い感じで試合に入れたと思う」と語り、プレー面では「普段の練習でやっている基礎の徹底、やるべきことをしっかりやることを意識した」という。
カテゴリーが2つ下の相手に対し、鳥取は8分に先制すると、30分以降に3点を追加して4-0で前半を終えた。高麗の守備機会も少なかったが、後半に入って52分に失点。右サイドからのFKをファーサイドに直接決められ、完封とはならなかった。
人壁を作る際に「壁の枚数や立ち位置で迷いが出てしまった」のが要因だと自己分析。「より細かく、こういう状況だったらこうするということを、自分の中やGKチームで作り上げていれば、ああいう状況になったときに迷いなくプレーできたと思う」と反省点を挙げた。
それでも6-1の勝利で終え、次に目指すのはJリーグデビュー。今季の鳥取のGKは在籍4年目の糸原紘史郎と、ベガルタ仙台から加入1年目の井岡海都が出場機会を得ており、チャンスをつかむためには序列を覆す必要がある。「2人より経験が浅いので、日々の練習から一つひとつのキャッチやキックを100パーセント、ミスなくやっていくことで、リーグ戦で出られるチャンスもあると思う」と意気込むルーキーは、「しっかり練習から取り組んでいきたい」と次の出場機会を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英
