上写真=プロ7年目で初めてヘッドでゴールを決めた石井(写真◎石倉利英)
「当てるだけで入った」
アウェーでY.S.C.C.横浜と対戦した鳥取は、前半に先制されたものの、後半に入って58分と59分の連続ゴールで逆転。さらに70分、MF世瀬啓人の右CKを石井がヘッドで決め、3-1で勝利を収めた。
2017年に関西大から鳥取に加入して以降、リーグ戦で5得点を決めているが、ヘッドでのゴールは今回が初めて。「練習では入らないことが多かったですが、相手を振り切って走っていったら、世瀬から良いボールが来たので、当てるだけで入った」と振り返り、「少し入っていくタイミングが遅れたのでファーサイドを狙いましたが、良いところに行ってよかった」と笑顔を浮かべた。
SC相模原を下した開幕戦に続いて2連勝としたものの、内容には課題があると自覚している。「個人的にもチーム全体でもミスが多く、自分たちで試合を苦しくした」と語り、「奪ったボールをしっかりつなぐことや、クロスなど最後のところの精度、要所要所のパスミスをなくすことなどを突き詰めないと、苦しくなる」と指摘。「そのあたりを改善していけば、攻撃の良さが出で、守備もリズムがつかめるようになると思う」と今後のポイントを挙げた。
3月19日のホーム開幕戦、愛媛FCと対戦する第3節では、2011年のJリーグ参入後では初となる開幕3連勝が懸かる。今季は開幕前に、県外では2016年以来となる宮崎県綾町でのキャンプを実施しており、キャプテンは「開幕前から皆さんの協力があった。ホーム開幕戦では、自分たちが何をやってきたかを見せることができる」と意気込む。「開幕2連勝でファン・サポーターの皆さんの期待も高まっていると思う。多くの方に見に来てもらって、自分たちに何ができるのか、しっかり出していく」と言葉に力を込めていた。
取材・写真◎石倉利英