上写真=開幕戦で今季チーム初ゴールとなる先制点を決めた普光院(写真◎石倉利英)
「ここから良い流れにしていきたい」
今季開幕戦でSC相模原とアウェーで対戦した鳥取は、立ち上がりの7分にゴール正面、約20メートルの距離でFKを獲得。普光院がキッカーに名乗り出たが、FW重松健太郎も蹴りたいと言ってきたのだという。
「じゃんけんしますか、と聞いたら『いや、じゃんけんはいいよ』ということで、キッカーを譲ってもらいました」
相模原が作った人壁を見て、「みんな背が高くて、あの距離で(ボールを)壁を越えて落とすのは厳しいと思ったので、左側の良いコースに行けば入ると思った」と振り返る。右足で蹴ったボールは、わずかにカーブしながら狙いどおりに左上スミへ。鮮やかな先制点となり、「思った以上に良いコースに行ったのでよかった」と笑顔を見せた。
ブラウブリッツ秋田から完全移籍で加入し、いきなり結果を出した。鳥取は36分に重松が2点目を決めた後、後半に2失点して追いつかれたものの、90+3分にMF田村亮介が決めて3-2で勝利。「開幕戦でゴールを決めたのは初めて。勝てたことが一番ですが、ここから個人的にも、チームとしても良い流れにしていきたい」と今後を見据えた。
3月11日の第2節もアウェーで、Y.S.C.C.横浜と対戦する。52分と63分の失点を「後半の早い時間に失点して、相手に勢いが出てしまった。2失点目の前に、しっかりボールを保持して自分たちの流れを作るところで、工夫ができたんじゃないかと思う」と指摘した普光院は、連勝に向けてチームのさらなるレベルアップを誓っていた。
取材・写真◎石倉利英