上写真＝シュート3本を放つも無得点に終わった有田（写真◎石倉利英）
■2022年9月24日 J3リーグ第26節（@Axis:観衆:3,017人）
鳥取 6-0 鹿児島
得点者＝（鳥）澤上竜二2、石井光輝、田村亮介、田口裕也、石川大地
「拍手で『まだいける』と言ってくれた」
前節まで3連勝、J2昇格圏内の2位につけて鳥取に乗り込んできた鹿児島だが、前半の半ばまでに2失点する苦しい展開に。後半も失点を重ね、Jリーグ昇格後のクラブワーストタイとなる6失点で0-6の大敗を喫した。
チーム最多となる3本のシュートを放った有田は「クロスは何回か入っていたし、CKもあったので、少ないチャンスで決めていれば分からなかった」と振り返った。0-3で迎えた52分のヘディングシュートが外れるなど、流れを変えることができず「そういうシーンで取れていれば、何か違った結果で終わったかもしれない。自分の力不足。鹿児島を勝たせたいと思ってプレーしているので、そこが足りなかったと思う」と語っている。
ヴァンフォーレ甲府から完全移籍で加入した今季、前節までの25試合で14得点。J3得点ランクで首位に立つ得点力でチームを引っ張っているが、この日は無得点に終わった。大量失点を喫した鹿児島は、前節終了時点で勝ち点53で並んでいた3位の松本山雅FCに得失点差で抜かれ、試合終了時点で3位に後退している。
「簡単に昇格することはできないと思っていますが、来週も試合はある」と語った有田は、鳥取まで駆けつけたファン・サポーターの言葉にも勇気づけられたようだ。試合後にあいさつに行った際に「拍手で『まだいける』と言ってくれた」と明かし、「アウェーまで来てくれた人たちには笑顔で帰ってもらいたいと毎回、思っている。今日のような試合を見せてしまっても、そういうふうに言ってくれるサポーターのためにも、次は絶対に勝たなければいけない」と言葉に力を込めた。
次節は10月1日、ホームでAC長野パルセイロと対戦する。有田は「まずは目の前の1試合1試合に、新しい気持ちで向かっていくのが大事だと思う」と語り、J2昇格への巻き返しを誓っていた。
現地取材・写真◎石倉利英
