上写真=先発して84分までプレーした吉田。ポストワークで周囲を生かす場面もあったが、無得点に終わった(写真◎石倉利英)
■2025年4月20日 J3リーグ第10節(@ヤジン:観衆2,713人)
鳥取 0-0 鹿児島
「本当に申し訳なく思います」
「ボールを収めるところは、できた部分もありましたが、結局は自分がチャンスを決め切れなかったので、それがすべてだと思います」
前線で体を張り、交代で退いた84分までゴールを狙い続けたが、ネットを揺らすことはできず。悔しい試合を振り返る表情は終始、険しいままだった。
この試合における鳥取の最大の決定機が、21分の吉田のシュートだった。サイドアタックのこぼれ球をMF普光院誠が右足で狙うと、バウンドしたボールがゴール前にいた吉田の元へ。倒れ込みながらヘディングで合わせたものの、クロスバーに当たって上に外れ、ゴールキックとなった。
「もちろんボールに対して準備はしていましたが、結局は自分の決定力不足が出てしまったと思います。ああいうチャンスを決め切らないと、勝てる試合も勝てないですし、勝ち点も取れないので、もっと決定力を上げなければいけない」と自らに矢印を向けた。鳥取は後半シュートゼロに終わり、無失点に抑えて何とか勝ち点1を得たものの、最下位と苦しい状況が続いている。
この日の会場は練習拠点である米子市のオールガイナーレYAJINスタジアムで、今季加入した吉田にとっては初めてのプレーだった。「サポーターの人たちとの距離がすごく近くて、多くの方々に来てもらって、すごく良い雰囲気でした。そういう雰囲気を作っていただいたのに勝てなかったのは、本当に申し訳なく思います」と語り、「(順位を上げていくために)すべての精度を高めなければいけないし、もっとゴールを決められるようにならなければいけない」とかみ締めるようにコメントした。
取材・写真◎石倉利英