9月24日の明治安田生命J3リーグ第26節で、ガイナーレ鳥取と鹿児島ユナイテッドFCが対戦。前半から主導権を奪って2点をリードした鳥取が、後半も攻撃の手を緩めず4点を追加し、J2昇格を争う鹿児島に圧勝してホーム4連勝を飾った。

上写真=鳥取が6得点のゴールラッシュ。守備も最後まで安定していた(写真◎石倉利英)

■2022年9月24日 J3リーグ第26節(@Axis:観衆:3,017人)
鳥取 6-0 鹿児島
得点者=(鳥)澤上竜二2、石井光輝、田村亮介、田口裕也、石川大地

・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF石田侑資(68分:魚里直哉)、増谷幸祐(78分:長井響)、鈴木順也、石井光輝(80分:丸山壮大)、MF石川大地、世瀬啓人、新井泰貴、田村亮介(68分:文仁柱)、FW田口裕也(80分:妹尾直哉)、澤上竜二

・鹿児島メンバー◎GK白坂楓馬、DF渡邉英祐(55分:木出雄斗)、小野寺健也、井原伸太郎(HT:薩川淳貴)、砂森和也(80分:ウェズレイ)、MF木村祐志、中原秀人、ロメロ・フランク(HT:端戸仁)、FW五領淳樹(70分:牛之濵拓)、有田光希、米澤令衣

「僕自身が驚くような結果」

 鳥取のホームでは今季最後となるナイトゲーム。鳥取地方は朝から好天に恵まれたが、試合開始が近づくにつれて気温が下がり、秋の訪れが近いことを感じさせる中での戦いとなった。

 立ち上がりからお互いが意欲的にゴールに迫る中、鳥取が12分にスコアを動かす。左サイドでパスを受けたFW田口がドリブルから左足シュート、鹿児島GK白坂がはじいたが、エリア内に浮いたこぼれ球を鹿児島DF小野寺がクリアし切れず、再び田口の足元へ。中央に折り返すと、FW澤上がワントラップから左足で蹴り込んだ。

 鳥取は21分にも、DF石田が右サイドの深い位置まで攻め上がってセンタリングを送ると、相手のクリアがMF石川の元へ。石川がダイレクトで狙ったシュートがファーサイドまで流れ、待っていた澤上が右足で合わせて蹴り込み、リードを広げた。

 鳥取が2-0で前半を終えると、鹿児島の大嶽直人監督はハーフタイムに動き、後半開始から2人を選手交代で送り込む。早い時間に1点を返して流れを引き寄せたかったが、次のゴールはまたも鳥取だった。51分、DF石井がタイミング良く攻め上がって敵陣左サイドでパスを受けると、カットインから右足でファーサイドに蹴り込んだ。

 鹿児島も52分、左からのセンタリングをFW有田がヘッドで合わせたが、わずかに外れる。なかなか決められずにいると、攻撃の手を緩めない鳥取が、さらに得点を重ねた。55分にエリア内でフリーになったMF田村が左足で決めると、65分にはFW田口が5点目を奪う。

 鹿児島は最後まで1点でも返そうとゴールに迫ったものの、しっかり防いでカウンターのチャンスを作った鳥取は、86分にも石川が決めて6点目。今季ホームゲーム最多となる3017人の観客が集まった一戦で、こちらも今季最多となる6得点の猛攻を見せ、前節終了時点で2位につけてJ2昇格を目指す相手に大勝した。

 鮮やかなゴールラッシュを披露した鳥取は、これでホーム4連勝。選手たちに、常に攻め続ける姿勢を求めている鳥取の金鍾成監督ですら「複数得点が続いていても、まだまだクオリティーが高くはないと思っている。僕自身が驚くような結果になった」と語ったほどの圧勝だった。

現地取材・写真◎石倉利英


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