ガイナーレ鳥取FW髙尾流星が、9月10日の明治安田生命J3リーグ第24節・アスルクラロ沼津戦でプロ2得点目となる先制点を挙げた。立ち上がりに鮮やかなロングシュートを決めたが、狙いすました一撃ではなかったと振り返っている。

上写真=プロ2得点目となる先制点を決めた髙尾(写真◎石倉利英)

■2022年9月11日 J3リーグ第24節(@Axis:観衆1,357人)
鳥取 3-0 沼津
得点者=(鳥)髙尾流星、田村亮介、石川大地

「得点で勝利に貢献したいと思っていた」

 開始4分、ゴール左寄りでパスを受けた髙尾は、約30メートルの距離から右足でロングシュート。鮮やかに右下スミに決まったのを見届けると、両手を広げてベンチへと走り、チームメイトの祝福を受けた。

 パスを受けてからシュートまでのスムーズな流れを「良い感じで前を向けたので、立ち上がりだったし、1本打っておこうかなという感じで思い切り打った」と振り返る。右下のコースが見えていたのかと思いきや、「GKもコースも見えていなくて、振り向いて、勘で打った感じ」という一撃だったそうだが、ベンチに向かって走っていくときは「気持ち良かったです」と笑顔を浮かべた。

 飯塚高(福岡)から加入1年目の今季、リーグ戦初の先発出場となった第19節でJリーグ初得点と結果を出した。だがその後は、後半からの途中出場だった第20節を挟み、第21節から前節まで3試合連続で先発するも無得点。「結果を残さなければ使ってもらえなくなるので、危機感があった」といい、「チームが(第21節と第22節で)勝っている以上、何らかの力にはなっているのかなと思っていましたが、FWとしては何とか得点で勝利に貢献したいと思っていた。取れてよかったです」と安堵の表情を浮かべた。

 先制点でチームを勢いに乗せて3-0の勝利に貢献した一方、もっと取れるチャンスもあった。9分に右からのセンタリングを右足で合わせたシュートは左に外れ、58分には相手GKが前に出ていたところを浮き球で狙ったが、上に外れて決められず。「決めていたら、もっと楽な展開になっていたと思う。もっと突き詰めてやっていきたい」と反省点を口にした。

 金鍾成監督は試合後の会見で「積極的にプレーするので、いろいろ課題が明確になってくる」と現状を評した上で、「右からのセンタリングをダイレクトで打ったシーン、ああいうシュートがどんどん打てるようになっていけば、結果に変わっていくと思う」と期待を寄せた。本人は、まだフル出場がないことも課題に挙げて「プロの世界で走り切れていないのが悔しい。練習から苦しいときに走るなど、単純なことをやって、フルで使われる選手になっていきたい」と今後を見据えていた。

現地取材・写真◎石倉利英


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