5月14日の明治安田生命J3リーグ第10節で、ガイナーレ鳥取とアスルクラロ沼津が対戦した。Jリーグ30周年記念マッチとして開催された一戦は、鳥取が前半に先制したものの、沼津が後半に追い付き、試合終了間際に逆転。だが鳥取も粘って同点ゴールを決め、引き分けで勝ち点1を分け合った。

上写真=激しい点の取り合いとなったJリーグ30周年記念マッチ。鳥取と沼津はドローに終わった(写真◎石倉利英)

■2023年5月14日 J3リーグ第10節(@ヤジン:観衆:2,212人)
鳥取 2-2 沼津
 得点:(鳥)牛之濵拓、富樫佑太
    (沼)和田育、ブラウンノア賢信

・鳥取メンバー◎GK糸原紘史郎、DF田中恵太(87分:馬場琢未)、鈴木順也、石井光輝、文仁柱、MF牛之濵拓、普光院誠、世瀬啓人、東條敦輝(HT:小澤秀充)、FW長谷川アーリアジャスール(64分:富樫佑太)、重松健太郎(64分:澤上竜二)

・沼津メンバー◎GK武者大夢、DF安在達弥、藤嵜智貴、附木雄也、濱託巳、MF菅井拓也、徳永晃太郎(79分:遠山悠希)、持井響太、FW森夢真(79分:イゴール・ガブリエル)、ブラウンノア賢信(90+3分:大迫暁)、和田育(88分:赤塚ミカエル)

試合終了間際に大きく動く

 鳥取が練習拠点としている鳥取県米子市のオールガイナーレYAJINスタジアムでの今季初試合。当初は天候が心配されたが、前日に降った雨は当日朝までに上がって晴れ間ものぞき、蒸し暑さも感じる中でのJリーグ30周年記念マッチとなった。

 前半は立ち上がりから鳥取が良いリズムで攻め込み、21分にはFW重松がゴール前で決定機を迎えたが、左足シュートが当たり損ねて決められず。だが、なおも攻め込むと24分、DF鈴木の縦パスを重松が胸で落とし、FW長谷川がワンタッチで最終ラインの背後に送ったところに、MF牛之濵が3人目の動きで飛び出す鮮やかな連係で突破。牛之濵のシュートは沼津GK武者が触ったものの、勢いが衰えながらもゴールラインを割って先制点となった。

 沼津は前半に攻撃で良い形が少なかったが、鳥取も追加点を奪えず、ハーフタイムを挟んで1点差の状況が続く。後半は一進一退の展開が続いたが、68分に沼津が追い付く。鳥取が最終ラインでパスをつないでいるところにプレッシャーをかけると、鳥取DF文仁柱に沼津DF安在が鋭く寄せてボールを奪取。そのまま中央にセンタリングを送り、FW和田が2試合連続ゴールを決めた。

 鳥取は終盤に攻撃の勢いが増し、87分にMF小澤がカットインから右足で狙ったが、枠を捉えず。88分にはMF世瀬が右足でミドルシュートを放つも、GK武者にキャッチされて勝ち越し点を奪えない。

 ピンチをしのいだ沼津は90分、自陣で奪ったボールをMF赤塚が素早く縦に送ると、FWイゴール・ガブリエルがワンタッチで持ち出し、さらに右サイドへ展開。鮮やかなカウンターで一気にゴール前までボールを運ぶと、右サイドを走っていたブラウンノア賢信がフリーとなり、最後は鳥取GK糸原をかわして逆転ゴールを奪った。
 
 試合終了間際のゴールは決定的なものになるかと思われたが、今季ホーム初勝利を目指す鳥取も懸命に反撃に転じる。4分と表示された後半アディショナルタイムの90+3分、右サイドから世瀬がセンタリングを送ると、飛び出した沼津GK武者がDF藤嵜と接触してボールに触ることができず。かぶる形になって後方に流れ、FW富樫がヘッドで合わせたボールがバウンドしながらゴール方向に飛び、沼津DF附木が戻って懸命にクリアしたが、その前にゴールラインを割っていたとの判定で得点が認められた。
 
 試合終了間際に大きく動いた一戦は結局、そのまま2-2の引き分け。鳥取の金鍾成監督は、今季初のヤジンでの試合を「ピッチとスタンドの距離が近く、こういうところで喜びと楽しみを分かち合いと思っていましたが、そう簡単にはいかなかった」と振り返り、沼津の中山雅史監督は「前半やられましたが、2点目をやられなかったのも力だし、逆転につなげたのも力だし、ただ、最後に追い付かれるのも自分たちの力。すべてが自分たちに向ける矢印なのかなと思う」と今後を見据えていた。

現地取材・写真◎石倉利英


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