ガイナーレ鳥取DF石井光輝が、復帰に向けて着実に歩みを進めている。昨季途中から負傷離脱中だが、すべての練習メニューを消化できるまでに回復。序盤で出遅れたチームの起爆剤となるべく、調整を進めている。

上写真=今季キャプテンに就任した石井。少しずつ復帰に近づいている(写真◎石倉利英)

「プレーで還元していきたい」

「紅白戦をするのは7カ月ぶりくらい。久しぶりにサッカーをやっていると感じています」

 練習後の明るい表情から、プレーできる喜びが伝わってきた。昨季途中から負傷離脱中の石井は、5月に入って練習に完全合流し、すべてのメニューをこなしている。

 2020年にプロ4年目で自己最多のリーグ戦32試合に出場。昨季も開幕から最終ラインの一角でフル出場を続けていたが、第5節終了後(消化は4試合)に負傷離脱した。一度は復帰したものの、東京五輪による中断明けの8月から再び欠場。最終的に10月、左大腿骨外顆軟骨損傷および左外側半月板損傷で手術を行ない、復帰まで9カ月の見込みと診断された。

 リハビリは歩くところから始まり、ランニング、ダッシュ、対人プレーと徐々に強度を上げてきた。完全合流した現在は紅白戦で激しいタックルを見せる場面もあり、「まだコンディションは戻っていませんが、充実しています」と力強く語る。

 離脱中、鳥取は明治安田生命J3リーグで厳しい戦いが続いている。シーズン途中に金鍾成(キン・ジョンソン)監督が就任した昨季は15チーム中12位に終わり、今季も開幕6試合で4敗を喫して18チーム中16位(第8節終了時点で2試合未消化)。チームの戦いをピッチ外から見ている石井は「ジョンソンさんが伝えていることは、試合を追うごとに浸透していると思う」としながらも、「それが結果につながっていない。さらに一つ、二つ、突き詰めなければいけない部分がある」と自身の見解を明かした。

 今季はキャプテンに就任しており、復帰して、プレーでチームを引っ張るのが当面の目標だ。「シーズン序盤を客観的に見ることができたことを、プラスに捉えてやっていく。チームが良くなるように、プレーで還元していきたい」と復帰後の働きをイメージしていた。

取材・写真◎石倉利英


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