ガイナーレ鳥取MF馬場琢未が、第二の故郷でプロ生活をスタートさせている。高校時代は地元を離れ、米子北高でプレー。大学での4年間を経て鳥取に戻り、勝利に貢献する選手に成長すべく、懸命に練習に取り組んでいる。

上写真=2月27日の紅白戦は右サイドでフル出場した馬場(写真◎石倉利英)

米子北高で「人間性を鍛えられた」

 2月27日に一般のファン・サポーターにも公開して行なわれた紅白戦は、1-1の引き分けに終わった。右サイドでフル出場(35分×2本)した馬場は、最初の失点を自分のエリアで決められたこともあり、試合後は「あれをなくさないと。守備の基礎的な部分をもっと高められるように、練習からやらなければいけない」と厳しい表情。「攻撃でも背後に抜ける動きや、パスをもらって仕掛けるプレーが全然ダメ。ボールを持ったとき、縦のコースを切られた後のバリエーションを増やす必要がある」と反省点ばかりが口を突いた。

 岐阜県出身で、高校時代は地元を離れ、鳥取県の米子北高でプレー。パワフルなドリブル突破を武器に、3年時の高校選手権では同校史上最高のベスト8進出に大きく貢献した。

 神奈川大を経て今季、鳥取でプロに。鳥取の練習拠点で、この日の紅白戦の会場だったチュウブYAJINスタジアムからも、そこから程近い米子北高のグラウンドからも、中国地方最高峰の大山(だいせん)がよく見えるとあって「大山や、冬の寒さは、全然変わっていないです」と笑う。

 米子北高での3年間で「人間性を鍛えられました。大学の4年間でも、それが一番大事なことだと感じた」と振り返る。「当たり前ですが、あいさつや、感謝することなどは、いまも自分の中に生きています。米子北で3年間サッカーをやらせてもらったからこそ、プロになれたと思っている」と母校への思いを語った。

 第二の故郷で、今度はプロとしての活躍を期している。明治安田生命J3リーグの開幕は2週間後、3月12日だ。「試合に絡んでいかないと、プロになった意味がない」と強い口調で語り、「攻撃も守備も、まだ全然足りない。日々の練習からチームの力にならなければいけない」と意気込んでいた。

取材・写真◎石倉利英


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