ガイナーレ鳥取MF小田垣旋が、敗戦の悔しさをかみ締めた。9月18日の鹿児島ユナイテッドFC戦で自身初めてホームでプレーし、積極的なプレーでゴールに迫ったが完封負け。手応えと課題を得て、今後に目を向けた。

上写真=加入2試合目で初めてホームでプレーした小田垣(写真◎石倉利英)

■2021年9月18日 J3リーグ第19節(@Axis:観衆1,225人)
鳥取 0-2 鹿児島
得点:(鹿)フォゲッチ、米澤令衣

「最後の工夫が必要」

 ガンバ大阪ジュニアユース、同ユースでのプレーを経て、高校卒業後にドイツの4部と5部のクラブで5年半プレーした小田垣は、9月8日にSVベルギッシュ・グラードバッハ09(ドイツ4部)からの完全移籍で加入。11日の明治安田生命J3リーグ第18節・FC岐阜戦に先発出場し、早くも新天地デビューを飾った。

 18日の鹿児島戦も2試合連続で先発したが、チームは0-2で敗戦。それでも「負けてしまったので良いとは言い切れませんが、前節と比べたら自分自身もチームに絡めていた。プラスの面はあったと思う」と前向きに語り、自身初のホームゲームを「サポーターの皆さんがいるので、後押ししてもらえるという心強さがあった」と振り返った。

 右サイドハーフに入り、「前節、個人的には何もできなかった印象なので、個人でゴールにつなげられればと思って試合に入った」という思いを、ドリブル突破からのシュートなどで表現した。82分に交代で退くまで懸命のプレーを見せたものの、連係がかみ合わない場面もあり、「狭いエリアで崩していくのは自分の持ち味ですが、もっとコミュニケーションを取って味方と合わせて、最後の工夫が必要」と反省点も口にした。

 鳥取は岐阜戦の勝利で最下位(15位)を脱出して14位に浮上したものの、今季初の連勝はならず、ホームでは4月の第6節を最後に勝利がない。「ファンの皆さんは毎試合しっかり応援してくれているので、僕たちがそれに応えなければいけない」と語った小田垣は、「勝利という形で恩返しできれば」と今後への思いを明かした。

現地取材・写真◎石倉利英


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