プロ1年目の今季、多くの出場機会を得ているガイナーレ鳥取DF石田侑資。失点に絡むプレーもあったリーグ前半戦を踏まえ、さらなるレベルアップをチーム浮上の起爆剤とすべく、日々の練習に取り組んでいる。

上写真=高卒1年目ながらフィールドプレーヤーで最も長く出場している石田(写真◎石倉利英)

「意識を高めてやっていきたい」

 45分×2本で行なわれた7月27日のサンフレッチェ広島との練習試合で、鳥取は3-1で勝利。ただ、相手がリーグ戦の主力メンバーで臨んできた前半は16分に先制点を奪われ、0-1で折り返した。
 
 その前半の45分間出場し、最初は右サイドバック、30分からはボランチでプレーした石田は「攻撃では、しっかりクロスを上げてアシストできなかったのが課題。守備では、もっとボールを奪えると思う」とコメント。失点は、右サイドのスペースにあっさり縦パスを通されて決められており、「みんなで振り返って『失点が軽い』と話していました。もっとやらなければいけない」と反省点を口にした。

 市立船橋高(千葉)から加入1年目の今季、明治安田生命J3リーグ開幕戦で交代出場してJリーグデビューを飾ると、いきなり初ゴールも決めて勝利に貢献。第2節からは1試合を除いて先発出場し、第15節までの14試合中13試合に出場して、フィールドプレーヤー最長となる1094分間の出場機会を得ている。
 
 第15節では「自分でもびっくりした」という鮮やかなミドルシュートで先制点を決め、勝利に貢献した。だが鳥取はそれがリーグ戦8試合ぶりの勝利で、前半戦を終えて最下位(15位)。石田もエリア内の相手に寄せ切れず、ミドルシュートを決められるなど失点に絡んだプレーがあり、プロの洗礼を浴びている。
 
 鳥取は中断期間中、連日の2部練習で個々とチームのレベルアップを図った。「この夏、もう一つ強くなろうと意識している」と語る石田は、「個々のレベルアップがチームのレベルアップにつながる。一人ひとりができていると思います」と現状の手応えを明かす。
 
「なかなか経験できない」というJ1クラブとの練習試合での勝利も、後半戦の力にしたいところ。8月28日のリーグ再開に向けて「チーム全員が変わることができるように、意識を高めてやっていきたい」と、さらなるレベルアップを誓った。
 
取材・写真◎石倉利英


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