7月4日のJエリートリーグでフル出場したガイナーレ鳥取MF原田虹輝は、持ち味の一端は見せたもののチームは敗戦。リーグ戦で最下位に沈む苦境から抜け出すためにも、この日の課題を次の一戦にぶつけるつもりだ。

上写真=ボランチの一角でフル出場した原田(写真◎石倉利英)

■2021年7月4日 Jエリートリーグ・グループB(@チュスタ:観衆213人)
鳥取 1-2 岡山
得点:(鳥)佐伯蓮
    (岡)下口稚葉、野口竜彦

J3リーグで最下位に沈む

 ファジアーノ岡山と対戦したJエリートリーグで、原田はボランチの一角でフル出場。前半に2失点した鳥取は後半立ち上がりに1点を返したものの、そのまま1-2で敗れている。

 鳥取が上のカテゴリーの相手と対戦するのは、6月9日の天皇杯2回戦・セレッソ大阪戦以来。そのとき交代出場だった原田は、この日の試合後に「90分間やり続けることを意識しましたが、久しぶりに上のカテゴリーと対戦して、プレーの強度や球際の強さ、うまさも相手の方が上だった」とコメント。「少ないチャンスをどれだけ決めることができるか、勝負のパスをどれだけ入れることができるか、そういったところがまだまだ足りないと感じた。それが敗戦につながったと思います」と振り返った。

 鳥取は前半、相手のプレッシャーの前に攻撃が寸断され、1本もシュートを打てず。「特に前半は、全体的に相手のプレッシャーに対して受け身になってしまった」と語った原田だが、後半からはパスを受ける際、背後からプレッシャーを受けても簡単に下げず、キープして前を向くなど懸命に状況を打開しようと試みた。

 川崎フロンターレから期限付き移籍で加入した今季、開幕当初はコンディション調整に時間がかかったものの、第5節からは明治安田生命J3リーグと天皇杯で公式戦全試合に出場してきた。しかし岡山戦前日のJ3第14節・アスルクラロ沼津戦は控えに入ったが出場機会がなく、チームも1-4で敗戦。最近7試合で1分け6敗と勝利から遠ざかり、最下位に沈んでいる。

 苦しい状況を変えるために「個人としてもチームとしても、まずは戦う姿勢を見せなければいけない。それをベースにした上で、それぞれの特徴を、自分も含めてどんどん出していければ」と今後を見据える。さらに7月10日のJ3第15節・藤枝MYFC戦に向けて「守備は球際などを大事にして、攻撃はそれぞれの特徴を生かせるようにしたい。攻撃面は自分に求められることだと思うので、練習からやっていきたい」と力強く語った。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.