ガイナーレ鳥取MF新井泰貴が、新監督の初陣でプロ初ゴールを決めた。監督交代を経て臨んだ初の公式戦で勝利につながる働きを見せ、次は巻き返しを期すリーグ戦で、今回以上に自分の持ち味を出していく決意だ。

上写真=5月30日のリーグ戦に向けて練習に励む新井泰(写真◎石倉利英)

前半終了間際に先制点

 5月23日の天皇杯1回戦でFC徳島(徳島県代表)と対戦した鳥取は、立ち上がりから何度も相手ゴールに迫りながら、なかなか得点が奪えなかった。しかし前半終了間際の43分、エリア内に入った新井泰が、FW田口裕也が落としたボールを左足で合わせ、ゴール左スミに流し込んで先制。良い時間帯にスコアを動かした鳥取は後半に3点を追加し、4-1で2回戦に駒を進めた。

 産業能率大から加入してプロ2年目の新井泰は、これがプロ初ゴール。「なかなか得点できず、このままいくと苦しくなるな、というところで1点取ることができた」と振り返り、「前半の最後でリードできて、精神的にも少し楽になったと思う」と喜んだ。

 鳥取は明治安田生命J3リーグ第7節終了後、成績不振で髙木理己前監督を解任。金鍾成(キン・ジョンソン)新監督就任後、初の公式戦を勝利で飾った。ボランチの一角で「縦に差し込むパスや、ラインの間でパスを受けてターンするプレーが求められている」と新監督の要求を明かし、天皇杯では「ミスが多かったのが反省点」と満足はしていない。

 リーグ戦第8節は試合なしだった鳥取は現在15チーム中11位で、5月30日の第9節では首位(第8節終了時点)のカターレ富山と対戦する。新しい指揮官の下で始まったチーム内競争を「まだ(レギュラーだと)決まっている選手はいない。全員が意欲的に取り組んでいる」と語った新井泰は、上位追撃を狙うリーグ戦に向けて「自分も日々の練習から刺激がある。リーグ戦に出場したときは、これまでの継続に加えて、新しいスタイルを出していければ」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


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