ガイナーレ鳥取DF杉井颯が、自分の持ち味を発揮して苦しむチームを救う決意を示した。開幕戦を最後に勝利から見放されているチームを鼓舞しながら、勝ち点3獲得に貢献するつもりだ。

上写真=開幕戦以来の勝利に向けて練習を重ねる杉井(写真◎石倉利英)

「チームの雰囲気を変えていかなければ」

 代替日程で開催された4月21日の明治安田生命J3リーグ第4節で、鳥取はFC岐阜に0-1で敗戦。第3節、第5節に続く3連敗、開幕戦を最後に勝利がなく、15チーム中12位に低迷している。

 先制された後の72分に交代出場した杉井は「ピッチ内で悪い声が出ているわけでもなかったですが、コミュニケーションが少ないと思っていたので、そういう話をしながらプレーした」と振り返る。中盤の一角に入り、多くの局面に絡んで同点を狙ったものの、結果にはつながらなかった。

 柏レイソルから育成型期限付き移籍で加入した今季、新加入選手会見で「自分の特徴は3つ。1つ目はビルドアップ。2つ目は声を出してチームを盛り上げるところ。3つ目はチームのために戦うところ」と語っている。これまでは同点もしくは負けている状況での出場で、岐阜戦でも「何かやらなければいけないし、それができないのなら、まずは声で盛り上げることからやらなければいけない」と考えていたという。

 声を出して盛り上げること、チームのために戦うことは、苦しい状況のときこそ求められるものだろう。「こういうときこそ、やらなければいけないと思います。これまで以上に意識して、チームの雰囲気を変えていかなければいけない」と語った杉井は「練習の雰囲気は悪くない、みんなが変わろうとしている」と現状について説明した。

 25日の第6節ではカマタマーレ讃岐と対戦する。「解決策は自分たちの中にしかない。自分たちで良い方向に持っていって、内容うんぬんより、とにかく勝つしかない」と強い決意を示した杉井は「結果で示さなければ誰も納得しないし、何より自分たちが納得できない。勝つために、やり続けるしかないです」と表情を引き締めていた。

取材・写真◎石倉利英


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