ガイナーレ鳥取MF清永丈瑠が初出場・初先発・初得点に満足することなく、さらなる活躍を誓った。自身は結果を残したものの、チームは2連敗しており、ホーム2連戦での巻き返しを期している、

上写真=4月21日、25日のホーム連戦に向けて調整を進める清武(写真◎石倉利英)

プロ初得点もチームは連敗

 レノファ山口FCから今季、鳥取に完全移籍で加入した清永は、明治安田生命J3リーグで開幕からベンチ入りできない日々が続いていた。だが4月11日の第5節、テゲバジャーロ宮崎戦でスタメンに名を連ね、加入後初出場・初先発。2シャドーの一角で得点やチャンスメークを期待されていた。

 鳥取は前半で0-2とされる苦しい展開を強いられたが、60分に清永が決めて1点を返す。MF安藤一哉の右からのセンタリングを、ゴール前で一度止めてから右足で蹴り込んだ。

 ニアサイドにはFW大久保優が走り込んでおり、「優と相手のディフェンダー2人が前でつぶれたので、ボールが流れてくるか半信半疑だった」という。流れてきたボールは処理が難しいヒザ付近の高さだったが「体に当てようと思って、うまく止めることができたので、蹴り込みました」。山口での4年間で公式戦での得点はなく、これがプロ初得点でもあった。

 これで勢いづいた鳥取は、69分に清永が交代で退いた後も同点、逆転を目指した。だが清永が「1点入ればいける、とハーフタイムにも話していたので、流れを持ってきたかったですが、できなかった」と語ったように、その後は得点なく1-2で敗れ、第3節に続く連敗を喫している(4月4日の第4節は中止)。

 中止となった第4節の代替開催日は4月21日に組み込まれ、25日のカマタマーレ讃岐戦と合わせて、次の2試合はホーム連戦。ここまで1勝1分け2敗と勝ち点が伸び悩んでいる鳥取としては、上位追撃に向けて重要な連戦となる。

 さらなる活躍を目指す清永は、チームのポイントについて「もっと自分たちらしさを出して、攻撃でも守備でも相手に圧力をかけ続けること」と指摘。「引くのではなく、一歩寄せることができるのが自分たちの強み。それができる選手はそろっていると思います。連敗しているので、そういう気持ちを持てるかどうかが大事」と、強気で戦うことの重要性を強調していた。

取材・写真◎石倉利英


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