ガイナーレ鳥取FW石川大地が、加入後初得点への思いを強くしている。古巣対決となるはずだったFC岐阜戦の中止を経て、テゲバジャーロ宮崎と対戦する次節で、チームを勝利に導く活躍を目指す。
上写真=チームの勝利と加入後初得点に向けて練習を重ねる石川(写真◎石倉利英)
「良い準備ができている」
4月4日の明治安田生命J3リーグ第4節で、鳥取は岐阜とホームで対戦するはずだった。しかし、岐阜の選手数人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた影響で、前日の深夜に中止が発表されている。
昨季まで岐阜でプレーしていた石川は、試合に向けて「どんな気持ちになるのか、やってみないと分かりません。ずっと一緒にやってきた選手が敵にいるのは、多少なりとも違和感があるのではないか」と語っていた。古巣対決は持ち越しとなったが「楽しみでしたが、どうしようもない」と、すでに視線を次節に向けている。
11日の第5節では、アウェーでテゲバジャーロ宮崎と対戦。第3節でFC今治に敗れて今季初黒星を喫した鳥取は、連敗を回避して、開幕戦以来の勝利を目指す。「良い準備ができている。前の試合で負けてはいますが、チームとして引きずることはないです」という石川は「宮崎戦に向けて一体感を持って、同じベクトルで練習ができている」と強調した。
開幕戦で先発したものの、2節以降は控えスタートで、第2節で同点ゴールをアシストしたが、まだ得点はない。「得点でチームに貢献できていないので、もどかしさがあり、満足していない」と心境を明かした石川は「一番大事なのはチームが勝つことですが、早い段階で1つ取ると気持ちも楽になる。チームが勝ち、その次に自分の得点が来るのがいい」と語り、勝利と加入後初得点の両立を誓った。
取材・写真◎石倉利英