京都サンガF.C.との練習試合で先制点を決めたガイナーレ鳥取MF安藤一哉。シーズン途中から主力として躍動したプロ1年目の昨季を経て、今季も課題を見つめながら持ち味を発揮し、チームに貢献する決意だ。

上写真=京都との練習試合で先制点を決めた安藤(写真◎ガイナーレ鳥取)

「狙っている形だった」

 鳥取は2月14日、サンガスタジアム by KYOCERAで京都と45分×2本の練習試合を行なった。前半終了間際にMF安藤一哉が倒されてPKを獲得し、これを自ら決めて先制。京都のファンクラブ会員限定で公開されていたため、キックの前にGKのセーブを期待するファン・サポーターの手拍子が起こって「かなりプレッシャーがあった」と振り返った安藤だが、しっかり決めて均衡を破った。

 東京農業大から加入1年目の昨季、開幕当初は控えだったが、ほどなく定位置をつかみ、J3リーグ32試合出場・2得点。左利きだが右アウトサイドに入り、ドリブル突破、カットインからのシュートといった持ち味を発揮して躍動した。ただ髙木理己監督からは今季に向けて「『下がる必要がないときに下がっている』と指摘されているので、下がり過ぎないことを意識している」と語り、PK獲得のシーンを「狙っている形だった」と評した。

 試合は後半の2失点で1-2の逆転負け。「やっぱりJ2のチーム。すごく差を感じた」という安藤は「武器だと思っていたドリブルも、なかなか出せなかった。もう一回り、二回りレベルアップしないとチームに貢献できないと思った」と反省点を口にした。プロ2年目に向けて「去年は自分のことを知っている選手が少なく、左利きというイメージもあまりなかったと思います。でも今年は、去年対戦しているので、左足も警戒されると思う。それを上回るプレーをしていきたい」と意気込む。

 オフは自分のプレーを映像でチェックして、新シーズンに備えたという。3月14日のJ3開幕まで、あと1カ月。「京都戦だけでも、めちゃくちゃ課題が出ました。一気にとは言わず、一つひとつ克服して、開幕までに良い状態に持っていきたい」と決意を新たにしていた。

取材◎石倉利英


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