SC相模原のMFミルトンが、復活勝利に感動の涙を浮かべた。1年以上の負傷離脱を経て、ガイナーレ鳥取戦で昨年4月以来となる先発出場。3バックの一角で完封勝利に貢献し、試合後は何度も「感謝」と口にした。

上写真=昨年4月以来の先発出場で勝利に貢献したミルトン(写真◎石倉利英)

■2020年9月22日 J3リーグ第17節(@チュスタ:観衆971人)
鳥取 0-1 相模原
得点:(鳥)なし
    (相)才藤龍治

「この日のためにやってきた」

「とにかく感謝です。ケガをして、難しい時間を過ごしたのですが、いろいろな人の支えで、こうやって戻ってくることができた。家族や、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちで挑みました。とにかくうれしいです」

 試合後のオンライン会見冒頭から声が震え、何度も目頭に手をやった。9月22日の明治安田生命J3リーグ第17節、ガイナーレ鳥取戦で、SC相模原MFミルトンが昨年4月以来となる先発出場。1-0の勝利に貢献し、涙ながらに喜びを語った。

 加入1年目の昨季、4月のJ3第5節で負傷して以来、シーズンをまたいで長いリハビリ生活を続けていた。今年8月の第12節に交代出場して復帰を果たし、この日は負傷した試合以来となる先発出場。3バックの右サイドに入り、鳥取の攻撃陣に立ちはだかった。

「きついトレーニングも、この日のためにやってきた。とにかく集中して、どうチームとして守るかを意識してプレーした」と振り返る。後半に連係が乱れたGKビクトルのキックが自分に当たり、あわやオウンゴールというシーンもあったが、最後まで体を張って守り切り、「自分自身ではなく、チームとしてゴールを守ることができ、勝利に貢献することができた」と喜んだ。

 これほどの長期離脱はキャリアで初めてだという。「1人でトレーニングする時間も長かった」と道のりを語り、「三浦文丈監督、望月重良代表も我慢強く支えてくれました。神様、家族、相模原にかかわる、みんなに感謝したい」と、かみしめるように言葉をつないだ。

 J3は第17節を終え、次節からシーズンも後半戦に入る。チームに求められることを「トレーニングからしっかりやっていくこと。1試合1試合を大切に、全員の力で前に進んでいくこと」と語ったミルトンは、「一人では絶対に成し遂げることはできないので、全員の力が必要。すべての試合を決勝戦のような意識でやっていくことが大切だと思う」と一戦必勝を誓った。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.