上写真=9月17日の練習で笑顔を見せる山本(写真◎石倉利英)
「責任を果たせなかった」
9月6日の明治安田生命J3リーグ第14節、いわてグルージャ盛岡とアウェーで対戦したガイナーレ鳥取は、0-2で敗れた。この試合で76分に交代出場したのがMF山本蓮。今季初のベンチ入りで初出場となった。
すでに2点をリードされており、何とか反撃に転じたかったが、流れを変えることはできなかった。山本は当時を振り返って「あそこからアシストやゴールという結果を出さないと、チームは勝てない。途中から出た選手の責任を果たせなかったのは悔しい」と語る。
この日の鳥取は立ち上がりから攻撃のリズムが悪く、山本が入ってからも思うようにチャンスを作れず。難しい状況だったとはいえ、本人は「やること、できることを自分の中で整理して試合に入りましたが、もう少し前の方で絡んでいけば、面白くなったかもしれない。もっと早めに前に上がっていければよかった」と反省点を口にした。
久御山高(京都)から2016年に鳥取に加入した。1年目にJ3リーグ16試合に出場したものの、結果的にそれが、昨季までの4年間で最多の出場。今季は前述の通り、ここまで1試合の出場にとどまっており、岩手戦の次の試合ではベンチから外れた。
それでも「常に試合に出る準備をしていて、それはいまも変わらない」ときっぱり。状況を変えるために「現状では途中から試合に出ることになると思うので、そこで結果を出すことが必要です。次にチャンスが来るときも、他のプレーも大事ですが、やっぱり結果が大事」と目標は明確だ。
「勝つための結果が求められています。それを成し遂げなければ、先がないと思ってやっている」という言葉には危機感がにじむ。前節終了時点で3位につけるチームにあって、ここから昇格争いの戦力となるべく、静かに闘志を燃やしている。
取材・写真◎石倉利英