上写真＝12分に先制点を決めた玉城（8番）だが、その後のチャンスを決められず、チームも逆転負け（写真◎石倉利英）
■2020年7月25日 J3リーグ第6節（@Axis:観衆905人）
鳥取 2-1 今治
得点：（鳥）石井光輝、三沢直人
（今）玉城峻吾
先制するも追加点を奪えず
試合を終えたFC今治のMF玉城峻吾は「残念な結果で、勝つことはできなかったですが、連戦で水曜日には試合がある。切り替えて頑張っていきたいです」と静かにコメントした。前々節、前節と、どちらも完封で昇格後初の連勝を飾り、3連勝を目指したアウェーゲームは悔しい逆転負けとなった。
12分の先制点は、FW桑島良汰とDF上原拓郎のパス交換から、上原はマイナスに折り返したところを右足で蹴り込んだ。「良い崩しから（上原）拓郎が良いパスをくれたので、合わせるだけ、流し込むだけでした。拓郎が良いパスをくれてよかった」と語るフィニッシュ。ガイナーレ鳥取のGKとDFがおり、シュートコースは限られていたが、別の鳥取DFのタックルでわずかにコースが変わったボールが、右下スミの狭いコースを抜けてネットを揺らした。
今治は桑島とFW有間潤の2トップが両サイドに張り出し、そこに2列目以降の選手が入り込みながら鳥取守備陣を揺さぶった。「前半は特に良い感触でした。今週は鳥取対策で、ずっとその練習をしてきた」と言うように、効果的な攻撃ができていたが、前半アディショナルタイムの玉城の右足シュートはクロスバーに当たって決まらず。このシーンを含め、1-1で迎えた前半終了間際から後半開始直後に3回の決定機があったが、いずれも決められなかったことが、結果的に響いての逆転負けとなった。
ツエーゲン金沢から2017年に今治に加入し、今季で4年目。開幕戦こそ控えからの途中出場だったが、第2節以降は先発出場を続け、第4節ではJリーグ初ゴール。今節は2得点目と結果を残して攻撃陣を引っ張っている。
この日もチームの勝利にはつながらなかったが、得点以外も左サイドハーフとして効果的なプレーを見せた。「前で使ってもらっている以上、得点やアシストは常に狙って試合に臨んでいる」という玉城は、「それはチームから求められていること。あとはチームとしてやらなければいけないこと、この2つを今後も継続してやっていく必要がある」と語り、まずは7月29日に控える次節、ガンバ大阪U-23とのアウェー2連戦を見据えていた。
現地取材・写真◎石倉利英
