FC東京は5日、新型コロナウイルスの影響により、2020明治安田生命J3リーグへのU-23チームの参加辞退を発表した。同日、Jリーグ理事会で承認された後、FC東京の大金直樹社長がオンラインで取材に応じた。

上写真=Jリーグ理事会後に取材に応じたFC東京・大金社長

選手、スタッフには報告済み

 J3参加辞退の理由について大金社長は、「今後、過密日程になる中で、試合会場を確保することが困難だと判断した」と説明。FC東京U-23は味の素フィールド西が丘、駒沢陸上競技場、夢の島競技場を会場としてきたが、新型コロナウイルスの影響でJリーグ以外の団体も日程が集中することが予想され、今回の決断に至った。

 大金社長は「このタイミングで決断をしたことに対して、ファン・サポーターの皆さまをはじめ、普段から支えていただいている関係者の皆さまの観戦・応援の機会を失うこととなり、同様にJリーグ、J3各クラブのみなさまには多大なご迷惑をおかけしているので本当に申し訳ない」と陳謝した。

 選手たちには昨日報告済みで、クラブの決定を粛々と受け入れたそうだが、「心の中ではいろいろな思いがあったはず。そこに関しては今後しっかりとフォローしていきたい」と大金社長。また、U-23チームの指揮を執る長澤徹コーチは「U-23があること、ないことでスタンスは変わらない。しっかりと(長谷川健太)監督をフォローし、若手の育成という役割を果たしていく」と語ったという。

 J3に参加しないことにより若手の実戦機会が減るが、大金社長は「日程次第では(トップチームの)選手層を厚くする必要がある。チャンスは大いに出てくると思うので、そのチャンスをしっかりとつかんでもらいたい」と奮起を期待。ただ、他クラブからオファーが届いた場合には、「選手の思いもあるので、しっかりと話をしていきたい」と語った。


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