上写真=開始早々、大宮に先制ゴールをもたらした豊川雄太(写真◎J.LEAGUE)
■2025年5月6日 J2第14節(観衆49,991人/@国立)
千葉 1ー2 大宮
得点:(千)石川大地
(大)豊川雄太、オウンゴール
大宮の守護神・笠原が好守連発
前半から互いのゴール前で激しい攻防が繰り広げられた。先制したのは大宮。5分、右CKの場面でニア側でボールを受けた杉本がゴール前にボールを流すと、待ち構えていた豊川が右足を一振り。デザインされた形からネットを揺らした。
次にゴールを刻んだのは千葉。前が左サイドを突破して上げたクロスに石川が頭を合わせて同点に追いついた。千葉はその後も椿が再三にわたって左サイドを突破し、チャンスを作った。品田が直接FKでゴールを狙うシーンもあり、とくに30分以降は優勢だった。
しかし大宮のGK笠原が好守を連発。失点を防ぎ、1−1で後半に折り返すことになった。
後半、再び先手を取ったのは大宮だった。自陣で鈴木大から前向きにボールを奪った田中がそのままドリブルで中央を突破。ボックス手前で右にパスを出し、受けたカプリーニがゴールエリア右からクロスを供給した。すると自陣ゴールに向かって戻っていた千葉のCB鳥海に当たってゴールイン。カウンターアタックで千葉守備陣を後手に回らせた大宮が勝ち越しゴールをスコアしてみせた。
千葉も60分過ぎから攻勢を強め、大宮ゴールに迫った。69分には石川がボックス右からシュートを放つも、この日絶好調の守護神、笠原が鋭い飛び出しでストップ。72分には千葉の左CKの流れから、ボックス内の競り合いでカルリーニョス・ジュニオが手を使ってしまう。2枚目のイエロカードを受け、退場。千葉は良い流れを引き寄せていたが、無駄なプレーによって一人少ない状態となってしまった。
それでも千葉は終盤に猛攻を仕掛ける。85分にはボックス内から品田がシュートを放つ。しかし、ここでも笠原が左足一本でストップ。大宮のゴールを守り抜いた。
8分のアディショナルタイムも千葉の攻撃を跳ね返し続けた大宮が、そのまま2−1で勝利。首位チームを撃破し、勝ち点3を積んだ。一方、敗れた千葉は今季2敗目。一人少ない状態で終盤は迫力ある攻めを見せたが、あと一歩、足りなかった。
▼出場メンバー
・千葉◎GKホセ・スアレス、高橋壱晟、鳥海晃司、鈴木大輔、前貴之(78分:日高大)、MF田中和樹(90+5分:呉屋大翔)、品田愛斗、エドゥアルド(20分:横山暁之)、椿直起(78分:林誠道)、FW石川大地、カルリーニョス・ジュニオ
大宮◎GK笠原昂史、DFガブリエウ、市原吏音、下口稚葉、MF関口凱心、和田拓也(84分:中山昂大)、小島幹敏、泉柊椰(84分:石川俊輝)、FWカプリーニ(66分:藤井一志)、杉本健勇(84分:富山貴光)、豊川雄太(75分:オリオラ・サンデー)!