V・ファーレン長崎のFWフアンマ・デルガドが、4月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞した。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰選手をインタビューしており、サッカーマガジンWEBはJ2の月間MVPに迫る。4月は5勝1敗、5月にかけて5連勝も記録して一気に順位を上げた長崎の得点源として、5試合に出場して5得点の大活躍。初めてJリーグでプレーした心のクラブを、再びJ1昇格に導くべく意気込むストライカーに、好調の要因や今後の決意などを聞いた。

長く日本でプレーできるように頑張る

画像: エースゆえに、相手の厳しいマークは必然。その中でも多くのゴールを重ねている(写真◎J.LEAGUE)

エースゆえに、相手の厳しいマークは必然。その中でも多くのゴールを重ねている(写真◎J.LEAGUE)

――2018年以来、5年ぶりに長崎に復帰しました。

フアンマ 2017年に初めて日本に来たときのクラブですから、とても愛着がありますし、ファン・サポーターの皆さんも大きな愛情を表現してくれる、私にとって特別なクラブです。オファーをもらったときは、すぐに決断しました。そのときはJ1に昇格できたので、今回も目標を達成できるように頑張っていきたいです。

――フアンマ選手は2017年に長崎でJ1に昇格し、2020年には福岡でJ1に昇格しています。それらの経験を踏まえて今季、長崎がJ1に昇格するために必要なことは、何だと思いますか?

フアンマ 大事なポイントはたくさんありますが、特に重要なのは失点しないことです。J2は非常に難しいリーグで、勝利するときでも1-0や2-1の僅差がほとんどですから、無失点に抑えることが大事になります。チーム全体が一定のレベルを保ち、もちろん勝つことができればよいですが、勝てなくても無失点に抑えて負けないことを継続していけば、J1に昇格できる可能性も高くなるので。

――クラブ応援番組で「少しずつ土を集めたら、最後には大きな山ができる」と話していました。スペインの、ことわざのようなものでしょうか。そういう意識が大切なのですね。

フアンマ スペインだけでなく、ヨーロッパや南米でよく使われる表現です。少しずつ積み重ねていけば、最後には目標を達成できる。サッカーだけでなく、いろいろな点で同じことが言えると思います。

――今季がJリーグで7年目のシーズンです。2017年に長崎に加入したとき、こんなに長くプレーすることになると思っていましたか?

フアンマ 正直に言うと、これほど長くなるとは思っていませんでした。スペインと日本は文化が違いますし、言葉の壁もありますからね。でも、大宮アルディージャに移籍してから気持ちが変わり、日本に残りたい思いが強くなったんです。妻と娘にとっても安全で、安心できる国ですから、長くJリーグでプレーしたいと思って、ここまでやってきました。実現することができて、すごくうれしいです。妻と娘も日本の生活になじんでいて幸せそうですから、私もしっかり活躍して、長く日本でプレーできるように頑張ります。

――Jリーグは1993年5月の開幕から、30周年の区切りを迎えました。

フアンマ ヨーロッパと比べれば歴史は浅いとはいえ、Jリーグも30年間で大きく成長しました。私もプレーしていて、年々レベルが上がっていると感じます。日本代表も強くなりましたよね。Jリーグのレベルが上がっていくのは素晴らしいことで、私もうれしいです。これから、もっとレベルの高いリーグになっていくでしょう。


This article is a sponsored article by
''.