ジェフユナイテッド千葉は新型コロナウイルス感染症や負傷の影響で、8月14日の明治安田生命J2リーグ第31節・FC町田ゼルビア戦では急造3バックで戦った。その一人、佐々木翔悟の約2カ月半ぶりのフル出場は明るい話題だ。でも、だからこそ、気合が入ったという90分で黒星を喫したことを悔やむ。

上写真=佐々木翔悟がおよそ2カ月半ぶりにフル出場を果たしたのは明るい話題(写真提供◎JEFUNITED)

「気合は入っていました」

「負け試合ではなかったな、とは思います」

 J2第31節でジェフユナイテッド千葉はFC町田ゼルビアを迎えた。勝てば順位をひっくり返せる6ポイントマッチだったが、結果は1-2。佐々木翔悟は負けるような試合ではなかったと感じた。だから悔しいし、もったいない。

 新型コロナウイルス感染症や負傷の影響で、スクランブル態勢だった。特に3バックでは本来ボランチの熊谷アンドリューがセンターに入り、夏に千葉に加わるまで3バックの経験がなかったという田邉秀斗が右に入った。唯一の「経験者」佐々木が急造3バックの左に入って、2人を引っ張った。だが、その熊谷も29分に負傷交代。田邉が真ん中でサイドバックの西久保駿介が右に入って、練習でも組んだことのないという3人で守った。

 18分に先制されはしたが、52分にチアゴ・デ・レオンソがPKを決めて追いついた。「人が代わって難しいところもあったけど、みんなで声をかけながらやっていました」と、そこからは粘り腰で時間を進めた。しかし、87分にPKで失点。右からのセンタリングを受けたドゥドゥを倒してしまったのだが、後ろから押す格好になったのが、3バックに慣れない西久保だったのは致し方なかった。

「最後にああいう形で失点してしまって、もったいなかったなと思います」と佐々木は振り返るが、「慣れない選手が入っていて、自分が一番慣れているポジションなので、自分がリーダーシップでもないですけど、声を出してやろうと思っていました」と率先してプレーした。

 その佐々木自身も、リーグ戦では約2カ月半ぶりのフル出場になった。6月1日の天皇杯2回戦、ツエーゲン金沢戦で右大腿二頭筋肉離れで戦列を離れた。

「2カ月ちょっとぶりのスタメンで気合は入っていました。毎試合見るたびに、試合に出たい気持ちはあったので久々に出ることができてよかったです」

 8月7日のザスパクサツ群馬戦でようやく交代で復帰して、町田戦はフル出場。そして、中2日で今度はヴァンフォーレ甲府を迎える。タフなコンディションだ。

「久しぶりに90分出て、体がきつい中で中2日と調節は難しい。でも、試合はやってくるので、切り替えてチームに貢献できるようにしたいです」

 甲府への警戒は「前に強くて速い選手が多いイメージ」というところに置いている。「そこをしっかり抑えていきたい」とDFの意地を見せたい。


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