ジェフユナイテッド千葉は明治安田生命J2リーグで9位。前節では守備を固める栃木SCを相手に攻めたものの、1点に泣いた。続く相手は激しく首位を争う横浜FC。前回対戦は1-1で引き分けていて、尹晶煥監督は今度こそ勝利を狙っている。

上写真=尹晶煥監督は横浜FCを「パーフェクトではない内容の試合でも結果は持っていく強いチーム」と見ている(写真提供◎JEFUNITED)

「勝てば上に行ける、という試合で…」

 勝ち。負け。勝ち。負け。

 ジェフユナイテッド千葉はここ4試合、オセロゲームのように白星と黒星を交互に味わっている。東京ヴェルディに3ゴールを集めて快勝すれば、大分トリニータには2点のリードを守れず逆転負け。すると今度は首位争いを演じる難敵アルビレックス新潟に対し、戦略的に守備を研ぎ澄ませて2-1で逃げ切りに成功…したと思ったら、次の試合では下位に沈む栃木SCに0-1の黒星。出入りが激しい。

 新潟戦では4-4-2で入り、後半開始から早々に5-4-1へシフトして守備に重心を置き、セットプレー2発で逃げ切った。これと同じようなことを、今度は栃木にやられてしまうのだ。9位に後退すると、当たり前の話だが、尹晶煥監督の口からは悔しさがにじみ出る。

「この試合で勝てば上に行ける、という試合でずっと負けていて、そこが一番悔しかったです。内容的にも新潟戦と比べるといろいろな面で低くなってきたので、反省しないと…」

 そんな内省に向き合った1週間を経て、次は横浜FC戦。首位を争う相手にアウェーで戦うというのは、新潟戦と同じシチュエーションだ。

 横浜FCとの前回対戦は4月10日の第9節で、1-1で引き分けている。小川航基に先制されたが、最後の最後で新井一耀が決めた劇的なドローだった。ただ、内容ではほとんどの時間帯で上回っていただけに、尹晶煥監督も「もったいない試合」と振り返っていた。

 その試合では3バックで戦っていた千葉は、いまは4-4-2がベース。尹晶煥監督は現在の横浜FCを「負ける試合を引き分けに持っていけるような、力のあるチーム」と見ているし、自分たちも「前回からシステムが変わっているので、やってみないとわからない」と相変わらず慎重ではある。

 それでも、4バックにしてから「組織的に良くなっている」という手応えは確かにあって、例えば新潟戦で見せたようにリスクをうまく分散させながら守備に振り切る戦いもできる。だから、改めて「行くところは行く、我慢するところは我慢する」の見極めを選手に求めている。

 オセロの例えで言えば、次は「白」にしたいところだが、果たして?

【ブラジル人FWリカルド・ロペスを獲得】
 ジェフユナイテッド千葉は7月15日、中国の上海海港からブラジル人FWリカルド・ロペスを完全移籍で獲得したことを発表した。済州ユナイテッド、全北現代モータースと韓国でのプレー経験もある、尹晶煥監督も当時から知っている存在だという。184センチの長身で「私の持っている全てをチームのために注ぎ、チームメイト、スタッフと共にJ1昇格という目標に向かって戦うことを約束します」とサポーターにあいさつしている。
 
・生年月日:1990年10月28日(31歳)
・身長・体重:184cm・77kg
・国籍:ブラジル
・ポジション:FW
・背番号:35
・利き足:右足
・経歴:イトゥアーノ - グルピ - グローボ - インテルポルト - フォルタレーザ(以上、ブラジル)- 済州ユナイテッド - 全北現代モータース(以上、韓国)- 上海海港(中国)


This article is a sponsored article by
''.