上写真=佐々木翔悟はここ2試合先発でプレー。積極的な攻撃参加も魅力的だ(写真◎J.LEAGUE)
「熊本は攻撃的でうまくて、という印象」
3バックの一角として、ここ2試合で先発に戻ってきた佐々木翔悟。ファジアーノ岡山、ブラウブリッツ秋田とタフな戦いを仕掛ける相手との連戦で、「90分、やれる体力がなくなったのが課題です」と振り返る。どちらの試合でも足がつって、それぞれ87分、71分でピッチをあとにしている。
それも、試合に出てみてわかること。だから、課題はポジティブだ。攻撃面では尹晶煥監督から「シンプルに」と伝えられている。ボールを持ったときの選択についてのアドバイスだが、攻めに出たときのポジショニングは自由な判断に任されている。
「3バックなので、そのサイドの選手が上がっていかないと攻撃に厚みが出ないと思います。そこは意識して前に行っています。回数ももっともっと増やせていけたらいいですし、そうするためには足がつらないようにしないと」
佐々木は左だから、前に出ればウイングバックの末吉塁やシャドーの見木友哉と連係しながら、崩しにかかっていく。
「ともくん(見木)や塁くんと左の選手でいい関係を作ることができている実感があります。もっともっと普段からコミュニケーションを増やしていきたい」
「相手が考えていることを理解していけば、このときにここに絶対に走っているな、ということもわかるので、やればやるほどいいコンビネーションができると思います」
それはもちろん、ゴールを奪うため。3バックの一角であろうと、狙うものは狙っていく。
「僕は点を決めたいので、貪欲にシュートを打っていきます」
「シュートは打たなければ入らないので」の意欲を、最後尾からでもチーム全体に伝えていくためだ。
「いまはなかなかシュートまで持っていけないので、まずはどんどんシュートを打って、数を打てば入る、という感じで、チーム全体でシュートへの意識を持っていければと思います」
次節はロアッソ熊本とのアウェーゲーム。2021年にはいわて盛岡グルージャの一員として、J3で対戦している。2試合ともフル出場を果たしているが、2引き分け。今度は千葉の一員として決着をつけたい。
「熊本は攻撃的でうまくて、という印象があります。チーム全体で声をかけながら、マークの受け渡しをうまくできればと思っています」
かみ合い始めた左からのコンビネーションで仕留めて勝てれば、こんなに気持ちいいことはないだろう。