アルビレックス新潟は1月13日、本間至恩と契約を更新したことを発表した。2年続けて、オフに移籍の可能性がまことしやかに語られながらも残留したナンバー10の決断に、ファン・サポーターは意気軒昂だ。高木善朗をはじめ、既存の攻撃陣も軒並み契約を更新、魅力的な新加入選手も顔を揃えて、新潟の攻撃陣は大幅なパワーアップを狙う。

上写真=本間至恩が2022年も新潟の一員としてピッチで弾ける!(写真◎J.LEAGUE)

「今シーズンも新潟の10番として」

 アルビレックス新潟のアカデミーが生んだ最高傑作との誉れ高い本間至恩が、2022シーズもオレンジ色のユニフォームを身にまとってピッチを躍動する。1月13日に契約更新が発表され、ファン・サポーターは大喜びだ。本間自身も決意を語る。

「今シーズンも新潟の10番として、プレーさせていただくことになりました。
 アルビレックス新潟を応援してくださる方々のためにも、自分のサッカー人生のためにも、いい結果が残せるように精一杯頑張ります。
 今年も応援よろしくお願いします」

 164センチ59キロと軽量級ながら、見事な身のこなしとテクニック、クイックネスで相手を翻弄するドリブラー。2020年にアルベルト監督(現FC東京監督)と出会い、大きく成長を遂げると、2021シーズンの序盤は左から中央へ切り込むアタッカーとしてさらに才能を伸ばして、開幕5連勝、開幕13試合負けなしなど、前半戦の絶好調の中心になった。その活躍を危険視した対戦相手から徹底マークに遭い、負傷もあって34節以降は欠場した。それでも、「県民の孫」と呼ばれるほど愛される存在で、去就が注目されていた。

 このオフの新潟は編成に大成功したと言っていいだろう。2020シーズンにアルベルト監督の下で学んだ松橋力蔵コーチが、監督にステップアップ。主力のほとんどが残留した上に、移籍加入選手も多士済々だ。スピードとパワーのイッペイ・シノヅカ、流れるようなドリブルが得意な伊藤涼太郎と松田詠太郎、東京オリンピックにも出場したセンターバックのトーマス・デンなど、継続性と魅力的なプラスアルファを両立させ、かつてないほど充実した陣容になった。

 特に本間と高木の残留で注目される攻撃陣は面白い。2021シーズンまでの4-2-3-1の布陣をベースに考えれば、中盤の人材に厚みが加わったことが最も目立つ。

 右は昨季ブレイクした三戸舜介に、シノヅカ、松田が加わり、昨季チーム得点王の谷口海斗、星雄次、矢村健もここでプレーした。左は本間に伊藤が挑む構図になりそうで、さらに谷口、三戸、星、堀米悠斗、小見洋太、シマブク・カズヨシもプレーできる。

 昨季は全試合で先発した高木が勇躍した中央のポジションだが、本間、三戸、谷口、星、伊藤にも可能性がありそう。高木に頼り切りになっていたこのポジションで強力なオプションを手にできれば、昨季のような失墜を回避できる確率は高まる。

 昨季は決定力不足が急降下の原因とされており、鈴木孝司、谷口、矢村、小見といったFWを生かすためにも、層の厚いMF陣の出来が問われてくる。松橋監督はこれまでのポゼッションスタイルに、ダイレクトプレーも選択する強度の高いプレーを求めることを宣言している。充実のメンバーになっただけに、組み合わせの妙を生かすために松橋監督もうれしい悩みを抱えそうで、さらに最適化されて効果的な攻撃サッカーを追い求めていく。


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