上写真=北九州が思わぬ大敗を喫してJ3への降格が決定した(写真◎J.LEAGUE)
J3宮崎は3位で終了し、相模原も及ばず
すでに前節で愛媛FCと松本山雅FCの降格が決まっていたJ2リーグ。J2ライセンスを持たないテゲバジャーロ宮崎が同じ日のJ3最終節で2位以内に入れば、4チームが予定されている降格チームが3チームに減る。つまり、最終節でJ2からの降格が決まるのは、20位以下になった1チーム、あるいは19位のチームと合わせた2チーム、という状況だった。
まず降格が決まったのがギラヴァンツ北九州だった。J3の宮崎が2位以内に入った上で、勝利を収めて19位に滑り込んで残留を決めるという可能性にかけた。しかし、モンテディオ山形とのアウェーゲームで思わぬ大差がついた。26分、29分と前半に連続失点、後半にも同様に57分と61分に失点と短い時間で2発ずつ浴びたが、すべてヴィニシウス・アラウージョに決められてしまった。79分には富山貴光が決めて一矢報いるが、88分にも失点して1-5。すでに降格が決まっている愛媛FCが引き分けたため、得失点差で順位も21位まで下げて、降格することとなった。
19位で終えたのはSC相模原。東京ヴェルディとのアウェーゲームで、残留圏の18位に入るには勝利が必要だったが、17分と早々に失点する難しいスタートになった。逆襲を狙う後半にも、61分、77分と失点を重ねて、結局0-3の完封負け。残留圏の18位に届かなかった。J3宮崎が2位に入れば残留できるところだったが、最終節の結果からロアッソ熊本が優勝、いわてグルージャ盛岡が2位となったため、宮崎は3位に。この結果、19位の相模原も降格が決まった。
大宮、金沢、群馬は残留
残留争いの直接対決となったのが、18位大宮アルディージャと16位ザスパクサツ群馬。引き分け以上で残留確定のアウェーの群馬が、開始早々の7分に加藤潤也が決めて先制した。しかし、大宮はここから逆襲開始。16分にこぼれ球を押し込んだ菊地俊介のゴールで追いつくと、35分には三門雄大が右足を振ってきれいにミドルシュートを突き刺した。
後半に入り、67分にはロングパスで一気に左を抜けた河田篤秀がGKの頭上を抜くシュートを送り込んで、勝利に大きく近づく追加点。勝てば自力で残留を決められる大宮が、先制されたものの注文通りに逆転勝利をもぎ取って、勝ち点を42に伸ばして16位に浮上、最後の最後で残留を決めた。
敗れた群馬も18位で残留圏ぎりぎりのポジションを確保して、なんとか残留を決めた。
ツエーゲン金沢は、京都サンガF.C.とのアウェーゲーム。前節にアウェーで昇格を決めてホーム凱旋となった京都に対して、90分を通して粘り強く戦って、スコアレスドロー。しっかり勝ち点1を積み上げて41とし、SC相模原が敗れたため、17位でフィニッシュ、残留を決めた。