上写真=長崎戦での勝利を誓った見木友哉(写真◎J.LEAGUE)
得点不足で勝ち切れない
前回、雨中の決戦となった14節の長崎戦は2-2の引き分けに終わった。サウダーニャの個人技によるゴールで先制したが、勝ち切ることができなかった。
「サウダーニャ個人の能力で先制しましたけど、それまでもだいぶ押し込まれていました。ワンチャンスで先制したんですけど、そのあとに逆転されましたし、よく頑張って追いついたという内容だったと思います」
相手に逆転された後、同点に追いつくゴールを決めたのが見木だった。ピッチ中央でボールを受けると素早く反転し、左足を一閃。88分、文字通りチームを救うゴールになった。
「あの試合のときから、チームとしてはだいぶ良くなってきています。(今回は)自信を持って臨めると思います」
チームが成長したのは、まず守備の部分。失点が減り、安定感が増した。
「ボールを持つ時間も増えましたし、山形戦(24節)で引き過ぎてやられた部分があったので、次の新潟戦からだいぶ前から行けるようになりました。それで前から(守備に)行ったときの後ろの潰しも、3センターバックが本当に対人が強いので、そこで潰せている。そのことがラインを上げられる要因でもあると。その部分の安定が守備が良くなった要因かなと。簡単に負けないチームになっていると思いますし、複数失点するチームではなくなっていると思います。(守備には)すごく手応えを感じています」
3バックを採用して以降、守備の安定感は着実に増している。機に応じたライン設定を心掛け、全体がコンパクトに保てるようになった。結果、ハイプレスがはまるケースも増えている。リーグ再開から3試合は2分け1敗とまだ勝利がない。ここまでチーム最多の7ゴールを記録している見木に期待されるのは、得点だ。
「得点数が不足しているというのが勝ち切れない要因だと思います。1試合で2点取れるようにできれば勝利数も増えていく。個人的に、そこは自分が担わないといけないと思っています。ボール持っている時間が多い中で、最後の質だったり、縦パスの回数だったりをもう少し多くして、ゴール前に進入する回数を増やすことにつながっていくと思います」
負け試合を引き分けにするのではなく、ドローゲームを勝ち試合にするような仕事ができるかどうか。
「前回の長崎戦のゴールは個人的にも好きなゴールでした。そのイメージは持っています。いい形でボールを受けて最後、仕事をできればなと思います」
「ずっと試合に出させてもらっているのもありますし、得点という部分では後半戦始まって3試合で個人として点を取れていない。勝てていないので、すごく責任を感じています。自分が点を取ってチームを勝たせるということを意識してやっているので、点が欲しいし、長崎戦で点を取れてチームを導けたらと思います」
見木は長崎戦で、自らの仕事と責任を果たつもりだ。