ジェフユナイテッド千葉の尹晶煥監督が8日、J2リーグ再開の一戦となるモンテディオ山形戦(9日)を前にオンラインで取材に応じた。相手は10戦負けなしと好調だが、しっかりリスタートを飾りたいと話した。

上写真=8月の4試合が重要と話した尹晶煥監督(写真◎J.LEAGUE)

簡単に負けることはない

 J2リーグがいよいよ再開する。千葉にとっては先月17日の金沢戦以来。先月21日に天皇杯3回戦の川崎F戦を戦ってはいるが、明日9日の山形戦は実に久々の試合である。

「楽しみにしてましたけど、台風が来ていて。きょうもすごい雨の中での練習でした」

 天候が心配されるが、チームの仕上がりについて指揮官は自信を持っていた。

「やってきたことをもっとできるように。この暑さの中でもっとできるように(選手に)話して練習をやってきました」

 中断期間にどんなことをテーマにトレーニングに取り組んできたか問われると、継続と深化を図ってきたと語った。

「3バックに変わってから失点は減ってきているし、攻撃はそこまで点は決められていないですけど、先にチャンスをつかむところがあるので、そこで決められるようにしたい。選手一人ひとりが集中しないといけないし、そういう部分でうまく入れればゲームの運びももっとスムーズにいけるのではないかと思います。簡単に負けることはないんじゃないかなと」

 簡単に負けないチームに深化しつつあるのは、例えば、J1王者・川崎Fとの天皇杯とのPK戦までもつれた戦いぶりでも示されていた。ただし、求めるのは負けないことではなく、勝つことだ。

「まずは今月の4試合が重要になる。上の4チームとやることになるので。そこでうまく乗れば、そのあとはスムーズにいける。移動もそんなにないので、勝つことで雰囲気も盛り上がると思うし、勝つために90分間、集中して力を合わせてやることが大事」

 千葉は現在、10位。J1に昇格できるのは上位2チームで、現在2位のジュビロ磐田までは16ポイントの差がある。その差を埋めていく上で、8月の4試合は極めて重要だ。6位の山形(9日)、3位の新潟(14日)、5位の甲府(21日)、そして8位の長崎(28日)と千葉は対戦する。

 まずは、現在10戦負けなしの山形とのアウェーゲームに臨む。その10戦の内容は9勝1分け。1分けを記録したのが他ならぬ千葉である(17節・1-1)。

「(相手は)常に動きながらパスを回してくるのと、カウンターが速い。夏場の暑さの中で、前からいくのとそうじゃないときの判断が重要になる。3人目の動きもやってくるので、そこに対して今週そういう準備をしてきました。川崎(フロンターレ)のような感じじゃないかなと思いますけど、うまく守れるのではと。その中で奪ったあとの攻撃をどういう風にもっていくか。そこが大事になる」

 好調な相手にも勝算あり。目指すは8月の4戦に全勝して上位進出を果たすこと。最高のリスタートを飾るべく、山形に乗り込むつもりだ。尹監督は会見の最後に言った。

「難しいところもありますが、そこ(昇格圏)に向かって必死にやっていくしかない」


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