上写真=戦列復帰後、強い決意で試合に臨んでいる田口泰士(写真◎J.LEAGUE)
相手のやり方をいかに封じるか
現在千葉は12位。2位につけるジュビロ磐田との試合を19日に控える。勝てば上位との差を詰める重要な一戦だ。12節以降、6試合無敗(3勝3分け)と好調を維持。前節は東京ヴェルディに0-1で惜敗し(18節)、無敗記録は途絶えたものの、現在のチーム状況は決して悪くないと田口は説明する。
「チームとしていい流れはいったん途絶えましたけど、負けた後がすごく大事。そこは選手全員が同じ気持ちでやれていると思います。今週の練習もいい雰囲気の中でやりました。次はアウェーですけど勝ち点3を持って帰らないといけないと思っています」
昨季は連敗が多く、いったん負けるとチーム全体が下を向く傾向も見られた。しかし、今季はその点が大きく違う。敗戦に悔しさを露わにする選手が多く、次こそは絶対に勝利を、と強い気持ちで練習に取り組む姿勢が見られるという。次戦の磐田戦は田口にとっては古巣だ。勝手知ったるスタジアムで勝利を目指す。
「(古葉なので)多少意識するところもありますけど、相手は5連勝中ですが、僕たちが倒して連勝を止めたいと思っています。僕らにとっては上にいくために勝たなければいけない試合。強い気持ちで臨みたい。磐田は1位にいても驚くようなチームでもないし、そこにいるようなチームだと思いますが、自分たちが目標を達成するために倒さなければいけないと思っています」
ゲームのポイントは、『相手のやりたいこと』をいかに封じるかにあると田口は説明する。
「相手のやりたいサッカーは分かっているんですけど、そこにいかに自分たちが強度を持って、プレッシャーをかけられるかだと思います。頭を使いながら全員でやらなければ、うまくはいかない。その点で重要な選手間のコミュニケーションというのは、今週の練習の中でしっかり取れているので、自信を持って試合に臨みたい」
プレッシャーのかけ方については、「技術の高い選手が多いし、プレッシャーをはがして攻め込むという相手のスタイルがあるので、いかに球際だったり、強く行けるかなのかので、行くと行かないことをはっきりしたい。いかにいい守備からいい攻撃につなげるか」が重要だとした。田口が説明したゴールへの道筋を、チーム全員で共有している。
前節は15節の田口復帰後、初黒星を喫したが、連敗せずに勝ち点を奪っていくと誓う。そのための準備は、しっかり整えている。