幸先の良い「岡山デビュー」だ。6月13日の明治安田生命J2リーグ第18節でファジアーノ岡山は敵地に乗り込んで首位のアルビレックス新潟と対戦。育成型期限付き移籍で徳島ヴォルティスから加わった安部崇士が初登場、さっそく完封勝利に大きく貢献してみせた。

上写真=安部崇士が徳島から育成型期限付き移籍で加入して初出場。いきなり首位新潟に敵地で完封勝利を演じてみせた(写真◎J.LEAGUE)

■2021年6月13日 明治安田生命J2リーグ第18節(@デンカS/観衆12,689人)
新潟 0-1 岡山
得点:(岡)上門知樹

「岡山らしさが全面に出た試合」

「チームは間違いなく上昇する可能性しかないと思いました」

 安部崇士がファジアーノ岡山の一員として初めて出場した試合で、首位のアルビレックス新潟をアウェーで倒して手に入れたのは、大きな確信だ。

 徳島ヴォルティスから6月1日に育成型期限付き移籍で加わってから、これが1試合目。

「岡山らしさを理解した上で試合に臨めたので、プラン通りでした。岡山らしさが全面に出た試合だと思いました」

 さっそく安部自身も岡山らしいプレーを表現した。

「相手のフォワードは質が高くて得点能力のある選手が多いので、ラインコントロールを主に気にしながら、背後を狙ってくるのを意識しつつ、ボールにアタックしなければいけないので、やることが多いように見えましたが、理解しながらできたと思います」

 有馬賢二監督の指示をピッチで表現して、攻撃に関わる部分でも強みを出していった。

「ビルドアップは自分の良さでもありますし、プラスアルファをチームに加えるように監督にも求められているので、有効的だったかどうかはまた考えて改善しなければいけないところもありますが、チームに僕の良さをわかってもらわなければいけないので、そういうプレーはどんどんしていきたいと思います」

 岡山は68分に上門知樹が決めた1点を、最後は5バックにして守りきった。安部もさっそくフル出場を果たして、金星獲得の一員になった。有馬監督もその活躍に目を細める。

「まだまだストロングを出せるところがあると思いますが、よく考えながら、判断しながらチームの基準の中でコーチングもあったしラインの上げ下げもあったし、ビルドアップも良かったと思います。細かいこと合わせていけば、十分に彼の良さが出ると思いますし、最終ラインを統率する一人として(井上)黎生人と一緒によくやってくれました」

 その活躍が見事に勝利に結びついて、安部はさっそく「岡山の男」になった。


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