5月2日、明治安田生命J2リーグは第11節が開催され、V・ファーレン長崎は水戸ホーリーホックと敵地ケーズデンキスタジアム水戸で対戦。前半に奥田晃也に先制ゴールを奪われ、後半に反撃に出るも、最後まで1点が遠く敗北。攻撃を司るルアンも不発に終わった。
上写真＝長崎の10番を背負うルアン（写真◎J.LEAGUE）
■2021年5月2日 J2リーグ第11節（@Ksスタ/観衆2,799人）
水戸 1－0 長崎
得点：（水）奥田晃也
「もっと練習すること」
昨季は3位でシーズンを終え、J1昇格にあと一歩のところまで迫った長崎だが、今季はなかなか波に乗れない。11試合を終えて4勝2分け5敗と負けが先行。第11節水戸戦では16本ものシュートを放ちながらも、前半に相手に1点を与えると最後まで追いつくことはできず、完封負けを喫した。
「前半は自分たちのサッカーではないものを見せてしまいました。後半は残念ながらもう少しのところでゴールを決められなかった。例えば僕のヘディングだったり、エジガル（・ジュニオ）やサワ（澤田崇）のシュートだったり、惜しいシーンはありましたが、入らないときは入らない。今はそれを言ってもしょうがないです」
試合後、ルアンはそのように言葉を紡いだ。前半は最前線でプレーしたが、後半開始から2列目にポジションを変えて多くのチャンスを創出。ルアン自身は51分に米田隼也のクロスから決定的なヘディングシュートを放ったが、相手GKの好守に阻まれた。
「（必要なのは）もっと練習することだと思います。いくら良いチームでも、良い練習をできなければダメです。一人ひとりが自分への要求レベルをもっと高く持たなければいけません」
再三にわたる決定機のうち、どれか一つでもより精度の高いシュートが飛んでいれば、ゴールネットは揺れていたかもしれない。しかしながら、わずか数センチのズレが完封負けという結果を招いた。だからこそ、ルアンは勝利のために、チーム全体での改善を求める。
「また試合は続いていくし、前を向いてやるしかないと思います」
長崎の10番を背負うブラジル人アタッカーは、チームとともに巻き返しを図る。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE
