京都サンガF.C.のチョウ・キジェ監督が、4月23日の練習後に報道陣の質問に答えた。前節で指揮を執った思い出のスタジアムや、大学時代の自分自身、現在のチーム状態や次節への意気込みなどを語っている。

上写真=早稲田大でプレーしていた当時のチョウ・キジェ監督。京都の洛北高から進学した(写真◎BBM)

山口は「非常にソリッドなチーム」

 京都は4月21日の明治安田生命J2リーグ第9節で、東京ヴェルディに2-0で勝利。連勝を4に伸ばして3位につけている。

 この試合は味の素フィールド西が丘で開催された。現役時代に早稲田大でプレーしたチョウ・キジェ監督にとっては、関東大学リーグなどで何度もプレーした思い出のスタジアム。試合前のオンライン会見では「西が丘で指揮を執るのは感慨深い」と楽しみにしていた。

 同スタジアムのベンチはピッチレベルから少し掘り下げてある。「あそこから試合を見るのは景色が違って、(自分が現役時代の)監督さんは大変だったんだろうと感じました」と語った指揮官は「僕たちがプレーしているときとは、ピッチの素晴らしさや、周りの環境が変わりましたが、監督として指揮を執れたのはうれしかった」とコメント。サッカーマガジンWEBに掲載された早稲田大時代の写真を、関係者を通じて目にしたそうで「俺もプレーしていたんだな、と思いました」と笑った。

 25日の第10節はアウェーでレノファ山口FCと対戦する。17日の第8節から21日の第9節にかけては、GK(清水圭介→若原智哉)とMF(三沢直人→川﨑颯太)以外の9人は同じ先発メンバーで臨んだ。3連戦の最後に向けてチョウ・キジェ監督は「当然、疲労はあると思いますが、体の疲労よりも、心の疲労がプレーする上で一番大きなこと。測れるほどはっきりした数値は出ないですが、僕なりに選手にアプローチしながら、状態の良い選手をピッチに立たせていきたい」と起用法についての考えを明かしている。

 一方、東京から戻った22日の練習で紅白戦を行なった際に「メンバーに入れなかった選手の状態も非常に良い」と感じたという。その中でメンバーを選ぶことに「誰が出ても、チームとしてやろうとしていることを100パーセント遂行できる自信がありますが、18人しか選べない。選んだ人はプレーする責任、そういう人たちの思いを汲んでピッチに立ち、サンガを代表してプレーすることに意欲を燃やしてもらいたい」と語った指揮官は、「結果に関しては監督の責任で、選手がプレーすることを楽しんでもらいたい。そういうことができる選手たちが増えてきたんじゃないか、という印象はある」と現状を分析している。

 山口については「渡邉(晋)監督が就任され、非常にソリッドなチームを作っている印象。攻撃も守備も、きっちりしたチームを作ることがうまい監督」とコメント。「山口の選手に合わせて、良さを出せるようなやり方をされていると思う。しっかり分析して臨みたい」と5連勝に向けて意気込んでいた。


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