上写真=プロ2年目の今季、開幕から先発出場を続けている川﨑(写真◎京都サンガF.C.)
「意識の変化は感じている」
3月9日の練習後、オンライン取材の開始までに少し時間がかかったのは、チョウ・キジェ監督や加藤久強化育成本部長と話し込んでいたからだった。加藤本部長には「パスを出すときの重心が少し後ろに傾いているんじゃないか、と映像を見て確認させてもらった。僕も実際に感じるところがあった」とのアドバイスをもらったという。
ほかにも「『少し(体勢が)前がかりになって、左右を見ることができていない時間がある。もっと落ち着いて意識を遠くに持つことで、近くも見えてくる』といったことを、たくさん指導してもらった」と振り返る。開幕前のキャンプのとき、チョウ・キジェ監督からサッカーノートをつけるように言われたそうで、そうしたアドバイスもiPadに書き留めていることを明かした。
U-18からトップチームに昇格して2年目の今季、アンカーのポジションで開幕から2試合連続フル出場。それでもパスを引き出す動きについて「チョウさんとも話したのですが、動きの質やスピード、タイミングが、まだまだ」と反省点を挙げた川﨑は、セカンドボールへの反応についても「もっと予測や動き出しを早くしなければいけないと感じた」と課題を見いだしている。
川﨑は2月のオンライン取材で、MF福岡慎平とともにチョウ・キジェ監督に呼び出され、「お前たちは、まだ勝負への覚悟や責任が足りない」と指摘されたエピソードを紹介している。京都は2月28日の明治安田生命J2リーグ開幕戦で、SC相模原にアウェーで2-0の勝利。3月7日の第2節は松本山雅FCとホーム開幕戦を戦い、0-0で引き分けた。
「チョウさんに『最近はちょっと勝負の責任を負えるような顔になってきたな』と言われたのですが、実際に松本戦で引き分けて、去年の負けよりも悔しいと感じている」。そう語った川﨑は「それは、勝負の責任を負う、俺が勝たせてやるという気持ちを出していたからだと思う。そういう意識の変化は感じています」と明かした。
さらに「ただチームが負けなければいい、勝つことができればいい、ではなく、もっと自分がチームを動かすことや、一つひとつのプレーに責任を持てるようになっている」とコメント。試合後に映像を振り返る際の意識も変わっているそうで、「オフ・ザ・ピッチも、オン・ザ・ピッチも、意識を変えることができるようになってきたと思っている」と自身の変化に言及した。