【大宮】新加入選手をお披露目。中野誠也「J1昇格のために来たので、1点でも多く」

上写真＝岩瀬健監督を中心に、新しいメンバーが笑顔で集結した（写真◎大宮アルディージャ）

勝つ、戦う、積み上げる

　大宮アルディージャが新体制で昇格に挑む。新監督として招へいしたのが、大分トリニータでコーチを務めていた岩瀬健氏。かつて選手としてプレーしたクラブへの帰還となったが、「勝つためのチームを作る」にあたって、最初に選手に伝えたのは3つのことだという。

「1つ目は勝つこと、2つ目は戦うこと、3つ目は積み上げることを伝えました。
　勝つことについては、すべての練習、すべての時間で、すべてのスタッフが目の前の試合に勝つためにシーズンを進めていこう、勝つことを大事にしていきたい、ということです。当たり前のことですが、改めて勝つことの大事さ、試合の結果にこだわっていこうと。
　戦うことについては、結果を左右するのは球際や切り替え、ルーズボールがかかわってきます。そこで選手の持っている意地や意志を勝つために表現していこうということです。
　積み上げることについては、勝つことと戦うことを継続して一つ一つ目の前の試合に全力を出して取り組んで、その結果、最後に目指している昇格に到達できるように取り組んでいこうと話しました」

　岩瀬監督の熱い言葉を受けて、新加入選手たちも思いを口にしている。主なコメントは次の通り。

4 MF 松本大弥（←広島）

「特徴は労を惜しまずハードワークすることです。J2優勝とJ1昇格ができるように頑張ります」
「走ることが好きなので、ボランチが一番向いていると思います。縦横無尽に走ってハードワークするのが得意なので出していきたい」
「チームとしてまずはJ2優勝とJ1昇格の目標に向かって一丸となって頑張りたいですし、個人としてはゴールとアシストを含めて10得点には絡みたいと思います」

8 DF 馬渡和彰（←川崎F）

「特徴は攻撃のところだと思っています。あとは右足のキックです。チームのやり方や特徴の中でどう生かしていくかを試行錯誤しながら、監督のやりたいサッカーがあると思うので、昇格の力になりたいと考えています」
「（背番号8は）監督が大宮時代で8番だったので、恥じないようにプレーしたいと思います」
「自分自身のサッカー人生が今後このまま下降していくのか、ここで踏ん張って上がっていくのか大事な1年になると思っています。その年に大宮でプレーできてうれしいです。チームを強くして昇格して、チームとともに上に上がっていくシーズンにしたいと思います」

20 DF 櫛引一紀（←広島）

「また大宮のユニフォームを着てプレーできるのをうれしく思います。一丸となって昇格を成し遂げましょう」
「（復帰は）うれしいですね。戻ってくることができると思っていなかったので、移籍させてくれた人たちに感謝していますし、ピッチで恩返しできればと思います」
「今年はJ1昇格だけだと思うので、一丸となって成し遂げられるように頑張りましょう」

23 FW 矢島輝一（←FC東京）

「覚悟を持って移籍を決めました。早くNACK５スタジアムに立ちたいと思います」
「ゴールという部分を期待されていると思うし、ファン・サポーターの皆さんの心をつかむのに一番早いのはゴールだと思うので、頑張りたいと思います」
「ワンタッチのゴールが多いで、クロスから決めるのが得意です。でも、どんな攻撃でもシュートシーンに対応できるのも売りの一つだと思っています」
「大宮の23は金沢（慎）選手が着けていた番号なので、その活躍に負けないように自分らしい23になるようにしていきたいと思います。ゴールや前線で起点になるプレーをしていきたい」

27 FW 中野誠也（←磐田）

「（プレースタイルが中山雅史に似ていると言われるが）ゴンさんに似ていると言われるのは恐れ多いですが、言ってもらえるのはうれしいです。憧れていましたから」
「（磐田を出るのは）なかなか簡単な決断ではなかったし、覚悟を持って大宮に来ました。初練習までは不安でしたけど、いざやってみたらみんな気さくですし仲良くしてくれるので、気持ちが楽になりました」
「大宮のJ1昇格、J2優勝のために来たので、1点でも多く点を取ることと活躍できるようにみんなとコミュニケーションを取って頑張っていきたい」

31 GK 上田智輝（←奈良）

「中学から京都サンガユースにいて、足元のプレーが求められていたので、技術が高くなったと思います」
「JFLのクラブだったので、J2の大宮からオファーに驚きがありました。練習してみて、皆さんレベルが高くて、これまで味わってこなかった感覚がありました。刺激もたくさんあって、キーパー練習もレベルが高くて食らいついていかなければと思います」
「JFLから来させてもらったので、チャレンジャーとして少しでもJ1昇格の力になりたい」

34 FW 佐相壱明（←長野）

「（長野に期限付き移籍して）充実した1年間でしたし、27試合に出たのはいい経験になりました」
「左サイドハーフをやることが多く、ハードワークすることや、大宮に来て2年で足りなかったものを植えつけてもらいました。やっていて楽しかったし、実になった実感があります」
「長野で培ったハードワークや切り替えの速さ、球際の勝負にこだわるところで成長したと思っているので、見てもらいたいと思います」

37 MF 松田詠太郎（←横浜FM）

「ドリブルはずっと自分の武器だし、磨いてきた部分です。見てくれた人が楽しいと言ってくれるのはうれしいですね」
「（大宮にドリブラーが多いが）違ったタイプのドリブルをすると思うので、ポジション争いは楽しみです。ポジションを奪って試合に出たいという気持ちです」
「自分のことをほしがってくれたこともありますし、有名なクラブでもあって環境もいいので、成長できるチャンスだと思って（移籍を）決めました」
「いち早くこのチームのサッカーを理解して、自分らしいプレーをして勝利に貢献したいと思います」

44 GK 後藤大輝（←北九州）

「アカデミーで育ててもらって、大宮の血が流れていると思うので、率直に（復帰は）うれしいです。でも、プロとして戻ってきたので、勝負にこだわって責任感を持ったプレーでチームに貢献したいと思います」
「（アカデミー同期の高山和真、小島幹敏、小野雅史とは）また同じピッチで戦えるように頑張りたいですね。みんなうれしいと言ってくれました。元気のいい代だと思うので、チームに溶け込んで自分から発信できればと思います」
「アカデミー出身の選手として帰ってきたのはうれしいですが、J1昇格、J2優勝の目標にキーパーとしてゴールを守って貢献できるように頑張ります」

48 MF 柴山昌也（←大宮U18）

「（プロ入りは）小さい頃からの夢だったのでそれがかなったことと、このクラブをもっと強くしたいという思いで入ったので、J1昇格のために力を発揮したいと思います」
「大宮のメッシと言われたいです」
「昨シーズンはJリーグデビューできて目標は達成できましたが、今年も目標に向かって努力していきたいと思います。デビューはできたので、今年はプロ2年目と思って覚悟を持って取り組みたいと思います」

49 FW 大澤朋也（←大宮U18）

「小4から大宮で育ってきているのでうれしい思いと、1年目なのでがむしゃらに頑張っていきたいと思います」
「プロ1年目なのでまずは試合に絡んで、試合に出始めたらフォワードなので目に見える結果を残したいです」
「（U-18プレミアリーグ2020関東で）得点王タイでしたが、取れてうれしかったです。でも、6得点だけでしたけど。今季は7得点以上を狙います」
「がむしゃらに謙虚にやっていきながら、目に見える結果を残せるように頑張ります」

大宮アルディージャ2021選手リスト

※　☆＝完全移籍、◯＝期限付き移籍、◇＝期限付き移籍から復帰、△＝新加入
※　選手リストは2021年1月16日現在

新体制発表会見で意気込みを語る選手たち＝その1＝（写真◎大宮アルディージャ）9

新体制発表会見で意気込みを語る選手たち＝その2＝（写真◎大宮アルディージャ）2