上写真=豊富ない経験を誇る富澤清太郎が東京Vに加入(写真◎s.c.sagamihara)
運命に引き寄せられたチャレンジ
10年ぶりの帰還に、富澤は自身の思いをクラブ公式HPを通じて発信した。
「あれから10年、多くの困難がありました。私なりに多くの経験を積ませていただきました。そして、運命に引き寄せられる様に、またこのクラブの一人として戦わせていただく事となりました。未来への想像は時として不安だけを与えます。
私たちに必要なのは目の前の戦いを一戦一戦、全力でやり抜く力だと信じています。このいただいたご縁を、必ず未来につなげたいと思います。クラブを支えてくださる皆様、ファン、サポーターの皆様、現場スタッフ、選手の皆様よろしくお願いします」
仙台でプレーした2005年を除き、2001年から2011年までの10シーズン、富澤は東京Vで戦った。東京Vのアカデミー育ちであり、クラブに対する思いは深い。コメントからもそれは伝わってくるだろう。一方で、2012年以降に在籍した横浜F・マリノス、ジェフユナイテッド千葉、アルビレックス新潟でもしっかりと存在感を示してきた。2019年に加入したSC相模原ではキャプテンを務め、昨季はクラブの悲願であるJ2昇格に大きく貢献。初のJ2を戦う相模原でプレーすることはできなくなったが、ファン・サポーターに対して、感謝の言葉を残した。
「この度、東京ヴェルディに移籍する事となりました。応援して下さった皆様に、支えて下さった皆様にこの決断を尊重していただける事を信じて、新たなる道へ歩みを進めようと思います。
振り返れば幸せな事に、人に恵まれ素晴らしい日々の連続でした。私は今、クラブのために、ファンサポーター皆さんのために、仲間のために何ができたのか? また、これから続くSC相模原の未来に少しでも役立てたのか? その様な思いが心を巡っています。
最後になりますがSC相模原のさらなる発展を心よりお祈りして感謝の言葉とさせて頂きます。ありがとうございました」
運命に引き寄せられた38歳のチャレンジ。富澤は東京VでJ1昇格に全力を尽くす。
富澤清太郎(とみさわ・せいたろう)
■ポジション:MF
■生年月日:1982年7月8日
■出身地:東京都
■身長/体重:181cm/75kg