ファジアーノ岡山は12月24日、ガイナーレ鳥取のDF井上黎生人(りきと)が完全移籍で加入すると発表した。高校卒業後に加入し、6年間プレーして守備の中心選手に成長。J2クラブのオファーを受けるに至った。

上写真=岡山に完全移籍で加入する井上(写真◎石倉利英)

2年目の出場ゼロから飛躍

 1997年3月9日生まれ、島根県出身の井上は、鹿児島実高(鹿児島)から2015年に鳥取に加入。1年目にリーグ戦8試合に出場したものの、2年目は出場ゼロに終わる苦しい時期を過ごした。

 だが17年は14試合に出場し、Jリーグ初ゴールも記録。18年に30試合出場・2得点と飛躍すると、持ち味のスピードと球際の強さを生かした高い守備力で、19年と20年はCB、または3バックの一角としてリーグ戦全試合に出場。6年間のプレーで、押しも押されもせぬ守備の中心選手に成長を遂げた。

 今季限りで現役を引退した鳥取FWフェルナンジーニョは、最終節終了後に井上について「もっと良いステージでプレーできる選手」と評していたが、その通りにJ2へとステップアップした。その井上は鳥取のクラブ公式サイトで「とても思い出が詰まった場所。沢山の愛情を注いでくれたガイナーレ鳥取。そんなクラブを離れる決断は決して簡単なものではなかったです」と心情を明かしつつ、「試合に出る姿を皆さんにお見せする事が、僕ができるガイナーレ鳥取への、最低限の恩返しだと思っております」と思いを綴った。

 また岡山のクラブ公式サイトでは「初めてのJ2でのプレー。色々な思いがあります。言葉よりプレーで魅せられる選手になります。監督をはじめ、サポーターの皆さん、スタッフの方々、選手の皆さん、たくさん学ばせていただきます。よろしくお願いいたします」とコメントした。


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