上写真=新潟戦に向けてトレーニングする堀米(写真◎JEF UNITED)
こんな現状で満足していられない
前々節、ホームのフクアリで山形に1-5と大敗したショックを引きずる中で迎えた前節の松本戦、先制を許したが、ゲリアの得点ですぐに追いつき、堀米の逆転FKで勝ち越した。
「メンバーを外れているときも毎日、シュート練習はしていた。キックの感覚は良かったですし、あそこは技術というよりは自分に絶対決めるんだと言い聞かせて、自分の気持ちの在り方がよかったのかなと思います」
堀米の果たした役割は大きかった。その後、一度は追いつかれることになるのだが、アディショナルタイムに川又堅碁が決めて、逆転勝利。久々に笑顔で試合を終えることができた。
「前々節、1-5という敗戦はありましたけど、過去は戻ってこないので、前節の松本戦に向けて、個人としてもチームとしても原点に戻ってやっていこうという監督からの話がありました。過去を引きずるのではなく、良い方向に持っていくということは意識していました」
現在、チームは16位。一つでも上へ行くべく、選手は戦っている。15日に対戦するのは5位新潟。前回対戦ではホームで1-3と敗れた相手だ。
「前回はけっこう前なので(8月9日)、選手も入れ替わっていますし、前回対戦がどうのこうのというよりは、いまの新潟の状況をしっかりと見て、自分たちが分析した点を頭に入れて、勝つために必要なことをしっかりやっていきたいと思います」
過去は取り戻せない。だから前を向く。勝利という未来だけを、堀米は求めている。
「まず目の前の1試合、1試合を大事に大切に戦っていくこと。あとは(松本戦で得た)勝つという感覚を忘れずに、続けて勝っていくということがチームの成長になっていくと思います。みんなで言葉を掛け合いながらポジティブな方に持っていけるようにしたいと思います」
ここまで浮き沈みが激しいシーズンだったが、残り9試合は浮き続けていきたいところ。
「(松本戦の勝利は)正直、うれしかったですけど、まだまだこれからというか、こんな現状で満足していられないというほうが強いです」
新潟戦で、連勝を狙う。